2004シーズン報告書

実績と報告のページ
2004年度シーズン

2004年9月5日更新
・ ヨーロッパオートルート(4/7-18)
・ 針の木岳(5/22)
・ 大深岳(登山)(7/17-19)

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1999年度から2001年度シーズンの山行報告はこちらです。
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なお、報告に使われているルート図は、国土地理院の許可を得て、杉本智彦さんのフリーソフトKASHIMIR-3Dを使用し、「山旅倶楽部」のオンライン地図を利用して作成しています。

I.会山行

日程 場所 担当 内容抜粋 報告書
2003
10/18
勤労福祉会館 20周年を祝う会
11/15 神宮内苑 合田 今年は新入会員やゲストが増えたこともあり22名と多くの参加者を得て、ビーコン講師には新入会員の錦織さん、GPS講師には同じく野村さんにお願いして、和気藹々とした雰囲気のうちに雪崩ビーコンとGPSの練習が出来た。
11/22〜24 立山 合田 雪不足のため中止
12/28〜30 乗鞍岳 大坪 カモシカ平から見上げると灌木の切り開きは雪が少なくブッシュが出ており、例年より積雪2mは低いと感じる。雪質は気温が低いので悪くない。
1/10〜12 八幡平・茶臼岳 村上/石黒 恵比寿森10時45分。ここから茶臼岳にかけて広がる樹氷がおりなす景色はすばらしい。あーこれぞ山スキーの醍醐味!つい一人で悦に入ってしまった
1/17〜18 北アルプス焼岳 金井
1/24〜25 妙高神奈山・赤倉山 深井 右よりの谷を、皆で雪煙を上げながらの滑走。林の木も、気になるほどではない、最高の一言。ただ、雪が少し重い(深い)ため、斜度が緩くなると滑らなくなる。ここは、登りで使った左の谷際のルートが良いようだ
1/31〜2/1 秋田駒ケ岳 村上 上下も定かならずといった感じでもう完全に○酔い状態?・・ひどく気持ちが悪い。急斜面を滑り降りて阿弥陀池避難小屋へ。ターンごとによけい目がまわりふらふらだ。平坦地は余計にルートどりが難しいがリーダーは迷わず進む。小屋も目の前になるまで分からなかった。小屋で位置が確認できて一安心。この天候じゃということで男女岳は割愛に決まる。
2/7〜11 八甲田山 合田 1時半に頂上着。シールを外して、大滑降の準備をする。隊長さんの「視界がよくなったらGO!」との言葉通り、視界が突然良くなる。隊長さん、ラッセルで引っ張った深井さん、石黒さんを先頭にみなどんどんスタート
2/14〜15 山スキー入門実技講習会
(神楽)
合田 その中でゲストのテレマーカーが颯爽と滑る姿があった。まるで飛んでいるようで見事な滑走で、全員から感嘆の声があがった。
2/20-21 会津駒ケ岳 石黒 それぞれ1時間弱で会津駒山頂に到着。360°の最高の展望が広がっている。会津駒ヶ岳山頂の木標が1mほど出ているので積雪はかなり少ないようだ
2/21 万座温泉〜草津温泉 杉原 芳ヶ平ヒュッテ(http://www21.cx/yoshi/)に近づくと、長毛の超大型犬がすごい勢いで出迎えてくれた。とても人なつこい。きれいでおしゃれな山小屋で、新堀オーナー夫人いわく「女性一人でも安心して泊まれる小屋をつくりたかった」とのこと
2/28〜29 黒姫山 金井 弱層テストをする。30〜40センチの新雪の下に表面が薄汚れた硬いざらめ状が10センチほどある。境目が弱層になっているのがよくわかる。さらに20センチほど柔らかい雪質でまた弱層がみられた。深井さんの話しでは、妙高の連山荘の佐藤さんとも話したが、今年ほどおかしな年はないとのこと。
3/13〜14 北アルプス焼岳 上林 下堀沢の右岸の尾根に取り付く。昨日緩んだ雪が凍り、かちかちの急斜面を苦労して登る。直前の天気予報では晴天で気温が上がりそうだったが、うす曇で気温が上がらず、凍った雪面が全く緩まない。尾根から所々下堀沢を覗いてみるが、雪が少なく沢床がまだV字状で非常に厳しそうだった
3/13〜14 巻機山 合田 再び傾斜がきつくなるニセ巻機山手前の急斜面にさしかかると、本当ににわかにという感じで、天候は急速に悪化しあっという間に視界もなくなって吹雪模様となった。まったく山の天気は分からない
3/20〜22 尾瀬縦走 土屋 。ゆっくり休憩後、待望の尾瀬沼に向けて大滑降だ。当初安全を見越して長英新道の樹林帯を下る予定でしたが、ナデッ窪沢の条件があまりにも良いのであの急斜面を一気に尾瀬沼に下降することにした。12:30尾瀬沼北端到着、ホントにアッと云う間でした
3/27-28 妙高火打山 土屋 三田原山を通過して適当なところから外輪山の内側に降りる。一見するときれいな雪だが、重い深雪で滑りにくい。その後の急斜面はところどころ凍っていて気が抜けない。
4/10 富士山 長坂 この付近からはザラメ様になってますます滑りよくなり、みんなきもちよさそうに滑っている。ビデオ撮影したり、写真を撮ったりしながら滑り。あっと言う間に650mを滑り終えてしまった
4/10 平標山 合田 頂上12時到着。大休止の後、いよいよ滑走に入る。頂上直下は、斜面が途中からどうなっているか見えないので、北に稜線沿いを少しトラバースした。そこで視界が完全に確保できた。 そこはかなり広い一枚バーンですばらしい斜面であった。しかも誰もすべっていないようだ。
4/10-11 月山 杉原 千本松山から念仏ヶ原までの下りは、一部幅が狭くなっているところもあったが楽しい下り。降りきってから広々とした念仏ヶ原を避難小屋に向かって歩く。避難小屋は1階まで完全に出ている。後から聞いたところでは例年より2mくらい雪が少ないとのこと。
4/17-18 飯豊:北股岳 村上 北股岳へ出発し、エッジ、クトーが良く効き順調に登る。頂上は2025m。ここから飯豊川目指して洗濯沢を滑降。稜線を少し降ると風も無くなり、空身でもあり快適に滑る。
4/17-18 蓮華温泉 土屋 幾多のトラブルに遭遇しながらも、全員天狗原に到着。天狗原には、我々以外に誰もいない。ゴンドラが止まっているため誰も上がってこないのだ。ゴンドラの威力はすごいものだと改めて認識した次第である。本来であれば、天狗ノ庭を経由していく予定であったが、時間も遅かったので、振子沢を下る。
GW(4/29-5/7) 北東北(岩木山、八甲田山、鳥海山、湯殿山、月山) CL:木村
他リーダー多数
GW(5/29-5/7) 北海道(川上岳・三峰山、旭岳->黒岳、三段山、旭岳->愛山渓、前十勝岳) 三浦 4月29日から上昇気流で石狩岳に出発し、二十三ノ沢も完登でき満足して帰ることができ満足しています。しかし、岩間温泉に入る時間がなかったのは残念でした。後半の大雪山系の山スキーも、素晴らしい仲間がいて楽しく嬉しい山行でした。

II.個人山行

日程 場所 リーダー 内容抜粋 報告書
3/6〜3/7 妙高赤倉山・三田原山 深井 樹林帯に入り、沢に下りる急な斜面で細田さんの足元が崩れ小規模な表層雪崩が発生し、一瞬 巻き込まれた細田さんの全身が埋まったが、本人の手ですぐに顔を出せる深さだったので事なきを得る。雪が深いため ほんの少し離れているだけで現場にたどり着くのが大変だった。
4/7〜18 ヨーロッパオートルート - シールを着けて氷河を横断するとき、ヒドゥンクレバスを警戒した先頭のガイドはザイルを取り出し2番と結索し確保体勢を取る。右上に覆い被さる巨大なセラックは青々とした氷の固まりで、何万年か昔に上部で降り積もった雪が深く圧縮されてゆっくりと流れ、ここに顔を出したものであろう。
4/10〜4/12 白馬岳〜蓮華温泉 村上 3日間、空には雲がほとんどなく、昼間はぬけるような青空でした。夜になると真っ暗な空に満天の星。山がとがっているせいか、木があまりなく岩の風景が多かったせいか、星をながめているとまるで宇宙空間に浮かんでいるようです。こんな幻想的な風景をながめられるのも、青空の下の露天風呂で雪の北アルプスをながめながらビールを飲める幸せをかみしめられるのも、冬山とスキーに出会ったからこそ
4/10 雁ケ峰 深井 我々は早めに黒岩ノ平に滑り降りる。これが正解、ノートラックの気持ちいい斜面を楽しんだ。しかも、黒岩ノ平は広びろとして、貸し切り状態
5/1〜5/2 白馬岳 土屋 改めて、鑓ヶ岳を振り返った。一瞬眩暈を覚えるほどの 感動が私を襲った。何ていうところを…。よくぞ無事で…。それからはしばらく皆で「本当にすごい所を滑ってきた」と口々に感慨に浸っていた。
5/22 針の木岳 宮本 本日の一番の斜面を順番に滑降。思ったよりは斜度がないし、雪も滑りやすいので気持ちよい。頂上に登った甲斐があったと3人とも満足。
6/26〜29 白神山地・追良瀬川
(沢登り)
村上 ブナの枝の合間から青空が覗きキラキラ輝く沢を遡行開始。日が当たると本当に美しい。沢の勾配が上がっていき、ぐんぐん高度を稼ぎながら遡行する。途中一箇所スノーブリッジの通過があり、これが崩れてきたら一貫の終わりと息を止めて一気に通過する。所々咲いているうす青色のシラネアオイとニッコウキスゲが美しい。
7/17〜19 大深岳(登山) 村上 マルバダケブキが咲き誇る八瀬森の美しい湿原をぬけ大深岳のある裏岩手連峰の稜線に向かう。ブナとアオモリトドマツの混成林の合間に高層湿原が次々に現れ、これで遠望がきけばと欲がでるが、この人気の無い縦走路だからの静寂、小さな花たちが霧の中で美しい。