昼も夜も空の色がすごかった白馬岳〜蓮華温泉 個人山行報告
日程:2004年4月17日(土)〜4月18日(日)
参加者:土屋(L)、木村ゆ(SL)、早川、深井、田中、宮本、勝村(ゲスト)、永島(記録)
4月17日(土)
ゴンドラ高原駅(9時ちょっと前)〜天狗原〜振子沢〜蓮華温泉(だいたい4時)
今回の山行は、4/17〜18日の会山行飯豊山本谷&石転沢が高いレベルのため、4月上・中旬にリーダー未定の雪倉岳・蓮華温泉を新入会員向けのツアーとして急遽蓮華温泉ツアーとして実施されたものです。昔は知りませが、最近では最も平均年齢が低い会山行になったかと思います。そして、非常にトラブルが多かった.....
トラブル:
@永島が遅刻(途中で寝すぎたため)。なんと、ゴンドラが強風のため止まっている。駐車場にたくさん人がいるので変だと思ったが。栂池のゴンドラが休止しているのは初めての経験。運転の見込みが不明なので、ゲレンデを歩いていくことにしたものの、約15分の空中散歩が3時間の歩行になることは精神的にきついものである。ちなみに、ゴンドラは午後1時頃運転開始したようである。
Aまたまた永島がシールを忘れて来る。担いで登るものの、ゲレンデの半分を過ぎた所で疲れてしまう。スキーは担いでしまうとただの荷物にしかならない。深井さんのアイデアで細引きを利用したシールをつくるが、結構使えるのには驚きである。翌日も、細引きシールで乗鞍岳の斜面を登ってしまった。
B土屋さんのザックの中で、ビール缶が破裂。ザックの中身はビール漬けになり、パンツも濡れて、まるでボケ老人(おもらしをしてしまったような感じ)のようになってしまった。
C早川さんの足をつった。ちょっとペースが早かったかもしれない。小屋泊まりのはずなのに、荷物が多いことも影響しているかもしれない。
幾多のトラブルに遭遇しながらも、全員天狗原に到着。天狗原には、我々以外に誰もいない。ゴンドラが止まっているため誰も上がってこないのだ。ゴンドラの威力はすごいものだと改めて認識した次第である。本来であれば、天狗ノ庭を経由していく予定であったが、時間も遅かったので、振子沢を下る。お参りをした後、シールを外し滑走の準備をする。細引きシールは外すのに手間取るところが、これの難点かもしれない。標識に従って振子沢を滑走する。今回のメンバーは足が揃っているので、下りは非常に順調だった。4時には蓮華温泉に到着。先客は10名にも満たない状況で、貸切り状態のはずだったが、夜には満室になった。連華温泉から見上げると雪倉岳・朝日岳が目の前に迫ってくる。「いつかは雪倉」と願い、蓮華温泉に2泊して、雪倉・朝日にチャレンジしたい。この景色を部屋から眺められるコタツ部屋は予約が入っているので駄目だというが、今から来る人がいるのかよと聞きたくなるぐらい人がいない。今日は、いつもより歩いたので温泉に浸かって疲れを取ることにした。温泉のあとは、当然ビール。軽く一杯やったあと食事の準備にとりかかる。今晩のメインメニュ−は、豚しゃぶ。利尻か日高か不明であるが、昆布の出汁が効いている。また、キャベツと豆乳が、いい香りを出しており、味もまろやかになっている。そして何より、豚肉1.5Kgと鳥肉のつくね、何種類あったか分からなくなるぐらいの野菜・きのこ、うどんは食べこたえがあった。とおりすがりのお姉さん達は、いい香りといってくれるし、到着したばかりの人達は羨ましそうに眺めている(ちなみに我々の食事の時間は6時過ぎに開始している)。連華温泉の食事は学校の給食(今は豪勢かもしれないが)のようなものだから、皆なで鍋を囲んで食べるのはいいものだ。宴会は8時半まで続き、500ml缶ビール11本、白ワイン750ml、赤ワイン500ml、350ml缶チューハイ1本、焼酎を少々、よく飲んだものである。食堂を覗いてみると、朝食の準備をしているようだった。食亊の後はまた温泉。木村さんの話によれば、真っ暗なお風呂からは、陵線がうっすらと、星が宝石のように見えるというので、ヘッドランプを持って消灯時間の9時を浴槽に浸かって待った。けれど電気は消えず、温泉でのぼせそうになると明るい星が近づいてくる。よく見ると、それは星でなくヘッドランプの灯で、次から次へとやってくる。中にはランプを持っていない人もいた。9時過ぎに到着するとは信じられないが、事故が起きなくて何よりだ。ちなみに彼等は木地屋から登ってきたようであり、夜到着の人はこのルートが多かったようである。結局、今日の宿泊者は少なく見積もっても80人ぐらいなった。
4月18日(日)
蓮華温泉(8時ごろ)〜振子沢〜天狗原〜白馬乗鞍岳往復〜天狗原〜ゴンドラ高原駅
翌日は昨日滑ったコースを戻った。荷物は軽くなっているのに、暑いせいか、それとも二日酔いなのか、少々苦しく感じる。9時過ぎに天狗原に到着したメンバーのカップルも疲れきっていた様子だ。天狗原に荷物をデポして白馬乗鞍岳を同指す。ほどなくして乗鞍岳山頂に到着し、後立山連峰が良く見える。山頂からあまり人の滑っていない所を選んで一気に下る。そして天狗原の大斜面、林道ではなく沢沿いと続き、人気のないゲレンデに到着。それにしても、ここまで下ってくるととにかく暑い。まるで、夏のような感じであった。後は、閉鎖したゲレンデを、途中歩きを交えながらゴンドラ高原駅に到着。長く充実したツアーも無事終了し、小日向の湯で一風呂を浴びて反省会を行いました。
最後にゲストの感想文をご紹介します:
ゲストで蓮華温泉山行に参加させていただいた勝村です。2月末の講習会以来の参加で、かなりどきどきしていたのですが、終わってみたら本当に楽しい山行でした。強風で栂池ロープウェイが止まってしまって、かなり不安になってましたが、結果的には5時間歩けた、という満足感を味わうことができました。土屋CL、木村SLの準備された豚シャブ、朝ご飯の雑炊はかなり豪華で、山小屋の食事よりも何百倍もおいしかったです。温泉も最高!でした。真っ青な空に向かって、乗鞍岳を一気に登って一気におりてくる感覚は、最高に気持ちのよいものでした。夏山とは全く違う魅力を感じることができました。まだまだ自信がありませんが、また気持ちの良い山行に皆さんと一緒に参加できたらな、と思います。どうもありがとうございました。かつむら
永島 記