飯豊:北股岳−石転び沢−洗濯沢−梅花皮沢 会山行報告

日程:2004年4月17日(土)〜18日(日)
参加者:村上(L)、曽我部、野村、鈴木(記録)

4月17日 晴れ
コースタイム:起床(野宿)500〜国民宿舎梅花皮荘600〜飯豊山荘730〜805梅花皮沢入口905〜925高度660m地点1045〜高度740m地点1130〜石転び沢出会1230〜1250梅花皮小屋1620

国民宿舎駐車場に車を置き出発。車道はデブリだらけ。上を見上げながら雪崩、落石を警戒して歩く。残雪の山々に新緑、水芭蕉、眼下の清流、素晴らしい景色。飯豊山荘に着く。ここの標高は約400m。梅花皮小屋の稜線は1850m。高度差1450mをこれから登ることなる。梅花皮沢に入る手前の山腹は亀裂の入った雪面で、その下を歩くのはいささか気持ちが悪い。上方の雪崩の気配に注意し、デブリの末端からなるべく離れて歩く。雪は適度に柔らかく、沢は思ったより広い。稜線近くはカールになっている。石転び沢に入ると傾斜が除々にきつくなる。ガイドブックによると場所によっては40度以上ある由。登るに従い陽が陰り、風もでてきて雪が堅くなる。先頭を行く村上さんのトレースが、踏み跡でなくただの一本のエッジの線になる。下を見ればかなりの高度。落ちればどうなるか?少なくとも200mは滑落するだろう。途中に岩はないので死にはしないと思うが。梅花皮小屋が見えて来る。稜線に近づくにつれ風が凄い。音も凄い。風速20mはあるだろう。慎重に慎重に登りきる。小屋は綺麗なフローリングの床。サッシの窓、トイレもある。中は寒いものの西日があたっており、外に比べれば天国、飯豊の山々が良く見える。

4月18日 晴れ
コースタイム:小屋910〜北股岳940〜1000洗濯沢1400m地点1020〜小屋1200〜1215石転び沢出会1235〜1300飯豊山荘1530〜1730国民宿舎

朝8時烏帽子岳に向かうも風が強く、風待ちのため小屋に戻る。一時間待つも弱まらず予定を変更して北股岳へ出発し、エッジ、クトーが良く効き順調に登る。頂上は2025m。ここから飯豊川目指して洗濯沢を滑降。稜線を少し降ると風も無くなり、空身でもあり快適に滑る。1400m迄滑り降り、これ以上行っても切りがなく、稜線へ登り返す。小屋からザックを取り、背負って石転び沢を降る。40度?の斜面も雪の状態が良く問題なく滑れた。

感想1:飯豊の山がこんなに山スキーに向いていると思ってもいなかった。但し前提として雪崩のおさまった後でないと危険。斜度、幅、長さ、いずれも素晴らしく、小屋もある。誰にも会わず私たちだけで静かな山行を楽しめた。
感想2:飯豊山行は、土日の2日間だけでは横浜から遠く、内容もかなりハードだが無事実行 できた。私が付いて行けるか心配であったが、帰宅が月曜日の午前2時半になったことを除けば完璧であった。好天と良いリーダー、仲間に恵まれ、皆さんに感謝します。
感想3:村上さんの存在感が大きいだけに安心。山行の全てに目配りしており、当方はおんぶに抱っこ。曽我部さんの若さにも脱帽。行きも帰りも一人で運転。疲れきった私には出来ない。話しの中で家庭円満が窺える。野村さんは大きな身体でガンガン滑り、迫力がある。花にカメラを向けるなんて!山行中、私は疲労回復にエネルゲン を飲んでいたが、野村さんはアミノバイタルを飲んでいる。これには笑ってしまった。お互い無理していると。

鈴木 記