2020年 2月 栂池天狗原、大渚山

栂池天狗原、大渚山 会山行

概要

日程:2020年 2月22日(土)~ 2月24日(月)
参加者:藤澤(リーダー)、阿部(サブリーダー、記録)、猪俣(会計)、大西(ゲスト)

【1日目】 2月22日(土) 栂池天狗原

天候:雪

前泊宿=栂池高原スキー場=栂池高原駅 9:00~9:10=栂池ロープウェイ10:20~10:30…成城大学小屋前…天狗原P2150付近11:50~12:00-早大前小屋-栂池高原駅13:00

 大渚山から真那板山に抜ける計画で車は2台で出発。阿部車には、1年ぶりの元会員の大西さんが同乗し本日の宿へ向かった。

 翌朝宿から見える岩岳スキー場の下部は、雪ではなく土が見えている。昨夜も、長野インターから白馬まで、積雪のない道路でスノータイヤの出番はなかった。行先を白馬乗鞍に決め、栂池高原スキー場へ向かうが、途中フロントガラスに雨がポツリ、ポツリ。無料駐車場は既に満車であり、向かいの有料駐車場に駐車。ここも、ほぼ満車状態に近く貧雪シーズンは、エリアが限定され集中しているようだ。 スキー場は、上部のロープウェイも動いていたが、登山届の提出を確認されてのチケット販売であった。自然園駅のインフォメーションで、ライチョウ保護エリアへの踏込禁止や雪崩に注意のレクチャーを受け入山。この時間帯は我々を入れて3パーティーくらいであった。
 成城大学小屋前から尾根づたいに登りだし、2,000mを越えるあたりから降雪が強くなり、2,100mあたりからは風が強く、視界も悪い。協議の結果、登攀はここまでと決め沢を滑るために右寄りに移動。しかし、低木がかまくらの形で30~50㎝の高さで盛り上がり点在している。視界が悪く、このかまくらが見えづらいので危険と判断し往路を戻ることにする。藤澤さんがトップで滑り、‘’途中雪崩れた‘’と無線に入る。表層10㎝くらいが流れる場所もあり慎重に滑る。樹林帯に入り大休止していると、ガイドツアーのボーダーグループや、冬山訓練目的のような登山者グループなど大勢登って来る。
早大小屋前を過ぎゲレンデに入るが、堅くてうねりがあり滑りにくいことこの上ない。下るにつけ雪は緩むが、霙でずぶ濡れ状態、チケット売り場の裏は田んぼのようにぬかるみ、転倒者も、、、。ジャケットの泥を落とすため、駐車場の雪の上で、砂場の猫のように寝転ぶ。本日2月22日は‘’猫の日‘’でした。
 真那板山の入山地点へ下見に行く、日陰には雪があるが見上げると部分的に雪がついておらず縦走できるのか不安になる。姫川温泉の宿は、人あたりの良い女将さんの時間前のチェックインの了承をもらい、熱めの温泉を独り占め。食事もそこそこでした。

【2日目】 2月23日(日)

天候:雨

 朝方、天気予報どおりの小雨の中を大糸線の始発電車が1両で通過して行く。昨日の下見も考慮し、ツアーは中止となった。朝食を済ませ、露天で朝風呂にのんびりと浸る。
 観光と下見を兼ねて、紙すき牧場や大渚山の入山地点へ下見に出掛ける。大草連の駐車スペースの手前で、ランクルが道路と耕作地の堺が見えづらかったのか脱輪して大きく傾いている。集落の方がスコップで掘り出しを手伝っており、我々も手伝う。ボディーの下が雪に着いており、脱出できるのか心配したが、‘’メカにも強い‘’藤澤さんのデフロック操作指示などで無事脱出できた。

【3日目】 2月24日(月) 大渚山

天候:晴

姫川温泉=大渚山大草連入口最終除雪地点8:40~9:00 神社前…大渚山南尾根…山頂11:30~11:50-大渚山北面1320m12:05~12:30…大渚山北西尾根…山頂13:10~13:20-南尾根-駐車場14:10

 晴天の中、道の駅で車1台に乗合駐車スペースへ向かう。昨日のランクルも入山しているようで隣に駐車する。車は7台くらい駐車しており、満車に近い。登り始めると汗が吹き出し、アウターを脱ぐ。登山道を外れ高度を上げていくと、素晴らしいブナ林となりだした。途中滑走グループが、雪質を評価しながら降りてきている。登攀は我がグループが最終のようであった。
 最後の急登を登りコルにでて山頂方面に向かう。最後までアウターを必要としない微風の好天でハイクアップができた。山頂からの、雨飾山、妙高などなどしばし景色を堪能し記念撮影のシャッターを近くのグループにお願いする。ゴーグルを掛けているが、どこかでお会いしたような方と思い声を掛けると、先日山行をご一緒した方で世の中狭いと感じ記念撮影を取り合った。
 山田旅館から登ったとの事であったが、他のグループはおらず静かな気持ちの良いルートであったとの事。ここで、2010年の雨飾山・大渚山山行を思い出し初めてではないことと、10年ぶりであることを思いだす。支度を整え、北面を藤澤さんがドロップイン。そこそこの、プチパウダーと無線に入る。間隔を開け、3人が続く。集合すると、リーダーがもう少し下るとの事。集合すると、今度は下に見える平らな区切りの良いところまでとまた下る。
 北面は傾斜がきついので、本来なら大渚から真那板で抜けるはずであった北西尾根を、力強い大西さんを先頭に登る。やはり少雪で、尾根には低木の藪が出ている。山頂直下で、真那板山までのルートを目で追い来年の計画に思いをはせた。復路は南面であり、ある程度覚悟はしていたが超重めの雪に難儀しながら駐車場に戻った。(阿部 記)

リーダー雑感

 当初は大渚山から真那板山に抜ける予定だったが、まれに見る雪不足で、大渚山は北面を滑って登り返すことにした。この北面は何度か来ているが、いつもそこそこの雪質でハズレがない所だ。上りは真那板山までのルート偵察を兼ねて北西尾根に回った。そこそこ広い尾根で雪が多ければある程度快適に滑れそうだった。今度は雪の多い年に真那板山まで繋げたいものである。