2019年 2月 平標山・日白山周辺

平標山・日白山周辺

概要

日程:2019年 2月15日(金)~17日(日)
参加者:藤澤(リーダー、記録)、阿部(記録)、守谷(会友、食材準備)

2月15日(金)

 当初参加予定だったゲスト村上さんの都合が悪くなり不参加となる。前夜、守谷車で宿に入る。

2月16日(日)松手山~平標山北東尾根~ユウガイヒト沢 小雪

宿6:55=二居地王堂川沿い除雪終点7:20~7:45…日白山分岐7:55…ユウガイヒト沢分岐8:25…松手山北西尾根1120m付近9:05~9:15…松手山11:00~11:15着込む…平標山北西尾根1860m付近12:40~13:00-北西尾根1640m付近13:25-ユウガイヒト沢-1430m付近13:40~14:00-日白山分岐14:20-二居14:25~14:40

 6:00起床。宿の食堂で各々朝食を取り6:55出発。二居の駐車スペースは2台分の空きがあった。
 シールを貼りビーコンチェックをして出発。先行トレースをたどる。分岐を右に折れる。先行トレースはユウガイヒト沢に向かっているので途中でトレースを外れセンノ沢方面に向かう。ここからラッセル。積雪は膝下でそんなに大変ではない。沢か尾根か迷うが、積雪が少ないと判断し尾根を進む。右に回り込みすぎ登山道の尾根に取り付いたが狭い上に斜度があり少し苦労する。右側の雪庇に注意しながら上って行く。
 風が強くなってきたので尾根から少し離れた風の弱い場所を進む。風で飛ばされたのか新雪は深くない。これから更に寒くなるので松手山直下でウエアを着込む。稜線上はヤブがかなり濃く、松手山東側のコルから先は稜線からかなり左のヤブの少ない所を上る。ガスも上に行くほど濃くなるが行動に大きな影響はない。雪面は固くなるがクトーを着けるほどではない。平標北西尾根には左から回り込んで乗る。この先雪も硬いし視界も良くないので、ここでシールを外し滑走準備を行う。

平標山北東尾根直下

 視界があまり良くないのでコンパスをほぼ真北に合わせ1757PKに向かう。尾根上は起伏があり右側の雪庇の様子もあまりよく見えないので慎重に滑る。1640mぐらいで、ユウガイヒト沢の急斜面に入る。粉雪が舞い上がり顔にかかるスプラッシュスノーだ。動画を取りながら気持ちよく滑り降りる。標高差200mを快適に滑り1430m付近で一休み。

 樹林帯に入ると起伏が大きくなる。細かい谷筋があるのでそれを避けて滑る。やがて往路と合流し日白山への分岐を過ぎ駐車スペースに到着。
 時間があったので湯沢で買い出しをしてから宿に戻る。昨年も利用した自炊宿で広い厨房・食堂が自由に使用でき、掃除も行き届いていて良い宿である。ビールと日本酒で、その日の行程を振り返り眠りにつく。(藤澤 記)

松手山~ユウガイヒト沢ルート図 赤:登行 緑:滑走

2月17日(日)日白山 小雪のち晴れのち曇り

宿7:05=二居地王堂川沿い除雪終点7:25~7:40…地王堂側左岸へ8:10…1250m雪洞訓練テント8:50…大地1280m付近9:55…日白山南側鞍部11:10~11:30-1330m付近11:35~11:55-東谷山分岐12:40~12:50-二居12:55~13:10=宿

 昨日、かなりの積雪があったようで早朝より除雪車がフル回転の様子。とにかく、除雪終点の駐車スペース確保のため、7時前には宿を出発。昨日から駐車した車が2台、もう一台出発を準備している車が1台。駐車スペースが確保でき準備を始める。今年は、5台分のスペースの広さであった。
 先に出発したボーダー組(車は長岡ナンバー)、と東谷山と日白山方面の分岐で追いついた。女性のガイドのような感じもあったが、山岳会の経験豊富な女性と、若い方との山行にも見受けられる。ここからは、消えかけたトレースを辿る前夜の降雪が多く、その上雪質が重い。
 登山の下山者二人とすれ違ったが、ちょっとの時間差で彼らは林道を足早におりて行った。急に人の声が聞こえ、広い平らな1250m地点にでる。テントが4張、傾斜地でセルフレスキューの訓練のようだ。ここからトレースが無く、針葉樹の歩きづらい中をくぐるように進む。
 雪が重いのでラッセルを早めに交代し、登り易いところを探すが、どこも深雪で急勾配に感じる。場所によっては膝上ラッセル、急勾配。時間を要していると感じたが、高度差100mを30分。お二人の馬力に感謝!!
 コルの前で着込む予定であったが、風が強くその機会を逃す。方向を北西に向け1500mのコルにドンピシャで上がる。

日白山南側鞍部直下のラッセル

 木の陰で着込むが、ガスと強風で寒~い。この条件で、予定通り東谷山へ向かうかを協議し全員一致で往路を戻ることを決定。登るときには重く感じたが、滑るには快適な雪質。登った甲斐があった。
 1300m付近で本日初めての大休止!! 見上げると、青空で東谷山までの稜線まで綺麗に見える。午後から、状況はよくなると把握はしていたが、、、。あの風とガスではモチベーションがあがらなかった。この辺からところどころ下りラッセルをしながら、広葉樹林へとルートを取る。
 宿に到着したころには、天候が一変し曇りだしていた。守谷さんからインターネット情報で、かぐらスキー場で不明者とのこと。18日に月曜日午後に無事救出されたようであるが、神奈川県藤沢市50歳代の男性との当初の報道だったため、守谷さんが出社時‘’無事だったんですね‘’と若い女子社員?から心配されたとのこと。(阿部 記)

 当初は日白山から東谷山に進み貝掛温泉に滑り降りる予定だったが、強風のため日白山手前で戻った。この山域は様々なルートがあり、雪質もよいことから、また天候のよい時にでも再挑戦したい。(藤澤)

日白山ルート図 赤:登行 緑:滑走