2019年 1月 月山姥沢・葉山

月山姥沢・葉山

概要

日程:2019年 1月12日(土)~14 日(月・祝)
参加者:室岡(CL)、藤澤(SL)、阿部(記録)、角田(記録)、赤坂(ゲスト)

1月11日(金)

 金曜日19時40分に阿部さんが拙宅まで迎えに来てくれ、そこから赤羽の藤澤宅に向かいピックアップして、首都高から東北道に乗り山形に向かう。今晩の前泊地は、とあるSAだ。こんなところに、寝袋に包まって寝れることの驚きを隠せず、ランドネの生命力の強さを感じた。軽く酒宴とは言いつつも、あっという間に1時間を超え、2時過ぎに就寝する。

1月12日(土)【月山姥沢】 曇り時々晴れ

志津8:00…月山姥沢リフト下10:00…1470m登高終了11:10-姥沢滑走…登り返し-姥沢南西尾根滑走…登り返し-石跳沢滑走-ネイチャーセンター-志津14:20

 朝 6時前に起床をして準備を始める。 7時半に道の駅「にしかわ」で室岡さんと待ち合わせをし、志津最終除雪地点に向かう。そこには既に車5台程停まっている。高曇りの空で風もなく、「いや~こんなのは月山じゃないみたい。」との経験者の声を尻目に準備をする。道沿いに歩き、標識の所で記念写真を撮りながら、積雪状況を把握する。電線が見えた所から道を外れ、姥沢に向かって高度を上げていく。あっという間に月山リフト下に着き小休止。厳冬期としては風も弱く、雪も安定していて、ラッセルというほどではない。滑る斜面を外しながら登高し、1470m付近で登高終了、ガスの切れ間をついて一人ずつ滑走する。各自思い思いの歓声を挙げながら滑るが、滑る時間は一瞬である。登り返しをしながら気持ちのいい斜面を滑り、最後は石跳川沿いに降り、付いているトレースに従って志津に戻る。
 帰りがけに地元の温泉に入り、村山市にある宿泊施設「やまばと」に向かう。そこは小学校廃校後の自然体験交流施設として市が管理し、安価な利用料で使用でき、地元の人が作る美味しい食事も提供してくれる。何よりも翌日行く葉山に近い場所にあるのがいい。こんな広い施設に利用者が私達1 パーティだけというのが勿体無い。夕食と同時に宴会が始まるが、酒豪が集まったからなのか、ビールから日本酒一升瓶と4合瓶、ワインボトルもあっという間に空けてしまった。夜の帳もとっくに下り、語らいも深まる中で23時過ぎに散会となる。(角田)

1月13日(日)【葉山】曇り時々晴れ

大鳥居林道終点8:15…三枚平…P927m11:00…P1035m11:30~11:55-東尾根右C900…P1035m12:35~12:50-P927m13:00-三枚平-大鳥居終点14:05

 昨夜のお天気祭りが度を超したのか、夜半も降雪は無かったようである。朝食を準備いただいた施設の方は‘’雪が降らずに良かったね~‘’と声を掛けられるが複雑な気分である。
 昨日の姥ケ岳も好天であり、これがこの時期の姥ケ岳・葉山と勘違いしないようにとのリーダーからの説明を受けるが、本日も晴天なり!!
 駐車の場所確保のため、7時45分に2台で宿を出発した。登山口に向かう除雪最終地点には既に2 台駐車されており、我々の到着と同時に先着組は出発した。この場所は、6台が限界の狭さであった。尾根取り付き地点(高圧線下あたり)までほぼ水平移動で、約1時間を要した。
 韋駄天の赤坂さんではピッチが上がりやすいので、トップを藤澤さんにして登高を開始。昨日や本日の先行グループのトレースは多いが、森林内であり気温が低くトレースは滑って登りづらい。藤澤さんの絶妙なトレース脇の新雪ルートを追いかけるが滑る。昨夜、藤澤さんからシールは何年目と問われ、技術でカバーとの思いは972mの小ピークに遅れて到着し、シールの新調を考えながらの小休止となった。972mからの尾根上は一気に気温がさがり、グローブ等防寒対策をし直した。当初の目標地点1,040mに向けなだらかに登って行くと、先行パーティーがドロップし始めている。昨夜の降雪は無かったが、程よい雪質であることがわかる。葉山を知り尽くしたリーダーは、あわてず1,040mはもう少し先との指示で進みだす。目的のドロップ地点に近づくと、なんと先行のトレースがあった。ノートラックバーンの期待が萎む。しかし、先行パーティーはコースを覗き込んだだけで滑降はしていないようであった。全員が沸き立って滑降の準備を行った。ここから、小生の悪夢が始まるとは、、、、、。ザックを背負い滑降との時に、左の板にガタつきを感じ、再度ビンディングを履き替えようとしたが、ヒール側のビンディングのビスが浮き上がり壊れている。針金で補強し、登ったコースを帰れるだろうとの目途が着いた。
 リーダーのこのまま滑らず帰ろうとの指示であったが、風もない、雪も降っていない、ツェルトもある、無線機(角田機借用)もあり緊急時に対応できるとの判断で、通常のルートは滑り降りて小ピークの927mの尾根に登り返すとのことであったが、今回はドロップポイントに登り返すとのルートで3人がドロップイン。雄叫びが聞こえ、更には無線で‘’最高‘’と入電!!クゥー、、、。
 ゆっくり、昼食をと思い雪胴を掘る。掘るにつけ、できるだけ快適にとの欲が出てきて掘り広げ、さて昼食と思った時に無線でこちらの位置確認を入電。なんと、ドロップ地点に戻ってきている。そこからは、斜滑降や、木の葉落とし滑降で進む。途中、針金が伸びてガタが大きくなり今度は、テープでビンディングと靴を固定し(こちらの方が安定した)メンバーのサポートで無事おりてこれました。感謝!感謝!
 追記:後日、ショップで今回の不具合は二度同じ経験をした。以前はメーカークレームで無償交換してもらったがと交渉したが、取合っていただけませんでした。(ビンディングDYNAFIT ST)(阿部)


1月14日(月・祝)【葉山】晴れ

大鳥居 8:05…三枚平…P927 10:35…P1030 11:00~11:20-東尾根左C850 11:25…C1000 12:15~12:30-東尾根右沢床-C600 13:00~13:20-三枚平-大鳥居 13:40

 前日のビンディング故障で阿部さんが温泉巡りになり、 7:45に4人で宿を出発する。大鳥居林道除雪最終地点からシールで歩き出すが、昨日からの降雪もなく、また気温も昨日より高いようだ。空は青く晴れ渡り、昨日よりさらに1枚上着を脱いで登高する。葉山を知り抜いているリーダーは、そのような中でも貪欲に新雪ノートラック斜面を求めて導き出してくれる。登高終了地点は昨日とほぼ一緒だが、滑走は昨日よりも一つ左側の尾根を選び滑走開始する。ノートラックバーンを歓声か奇声ともとれるような雄叫びをあげて200m程滑る。登り返して今度はその右側を沢まで滑り降りる。たぶんこのまま登り返さなくても帰れるだろうとの判断で沢沿いをトラバースする。雪が安定しているから行けるコースだとは思うが、念のため雪崩の危険を感じる所は間隔をあけながら進んだ。暫くすると開けた場所に出て安堵し、大休止を取る。暖かく、青空の下でのんびりと昼食を取るのは気持ちのいいものだ。あとは林間を経て、行き来たトレース道を、まるでリュージュ競技のように滑って下山をした。
 帰りは「あいかも会館」で温泉に浸かり、お薦めの鴨つけ麺そばに舌鼓を打ち、帰りは渋滞の無い東北中央道、東北道を通って帰路に着いた。(角田)