浦和インターから東北自動車道に乗って途中那須高原SAで休憩後、一路月山のふもとにある道の駅「にしかわ」に向かう。山形道に入ると雨が降っている。仙台の室岡さんとは道の駅で17:00に合流することになっている。道の駅に着いた頃に雨は止んでいた。道の駅に併設されている温泉「月山銘水館(¥300)」で汗を流した後キャンプ予定地に向かう。
当初の計画では14日(金)の夜発で、土・日の2日間行動する予定であった。が、土曜日の天気予報が雨とのことで、行動は日曜 一日のみとし土曜の夕方現地集合 「麓でテント泊+宴会」となったものである。パーキングには我々とほぼ同時に到着した大勢のご一行がいた。車のナンバーは「神戸」「松本」「山形」などで、どうやらガイドツアーのパーティーらしい。
宴会は、食担藤澤さんの「鶏と野菜の煮物」から始まり、猪俣さんの「新筍の山椒みそ和え」など、日ごろ山ではレトルト専門の小見山は感激至極である。メインディッシュは豆乳鍋である。 「旨い」
夜、テントから出ると満天の星空である。風が強いので天気の移り変わりは早やそうであった。
朝起きて空を見上げるとあいかわらず雲の流れが速い。高所は強風のようだ。ゲートの開くのが7:00と云うことなのでテント場ですこし待機する。
リフト乗り場から見ると、月山方面は濃霧で全く見えず姥ケ岳の上部もガスが掛かっている。リフトの運転開始は8:00である。リフト上でシールを着けて姥ケ岳に向けて登る。100mほど登ると風が強くなってきたのでシールを外して滑走モードに入る。 尾根状の南西斜面を石跳沢まで滑り込む。
標高差は590m。雪はザラメとまでにはいかないが締まっていてほどほどの滑り良さである。
石跳沢の横断地点からシール登行となる。 南東の斜面〜尾根を湯殿山に向かって登る。 標高1,310m湯殿山の肩付近まで登ってから東斜面を200mほど石跳沢に向かって滑った。傾斜が姥ケ岳南面より急な分、滑りは快適である。
石跳沢本流近くまで降りたのち、本日3回目の登り返しとなる。東斜面を100mほど登ってから傾斜がきつくなったので元来た南東の尾根まで左にトラバースして湯殿山山頂をを目指す。
姥ケ岳方面を見ると石跳沢の源頭や姥ケ岳西側の斜面を続々と滑り降りてくる人がいた。おそらく濃霧と強風のため月山をあきらめて石跳沢に滑り込んでいるものと思われた。
標高1,350m付近で10名以上のスノーシューの団体とすれ違った。年齢がまちまちなのはおそらくガイドツアーであろう。
湯殿山の頂上は平らな雪原状である。霧のため景色はほとんど見えない。あいかわらずの強風で
ある。ゆっくりと休憩する気にはならない。 スタンバイして待つうちに視界が開けてきた。このタイミングで南斜面に滑り込んだ。標高差400m以上の一大斜面である。上部200mは雪が締まっていて傾斜もあって快適である。下部の200mはやや引っ掛かりぎみの雪質であった。
ブス沼上の平地で大休止。そこには中年男性3人のBCパーティーが休憩していた。
ブス沼からは石跳沢とカワクルミ沢の間の小尾根を下って合流点で石跳沢の左岸に移った。そこはキャットのルート(幅3〜4m)が石跳沢の源頭に向かって開かれていた。終点の県立自然博物園までそのキャットで圧雪された跡を滑り降りた。テント場に残してあった室岡さんの車で姥沢駐車場の車を回収して帰路に着いた。
追記:温泉につかって蕎麦を食べることにする。
この辺りの蕎麦屋は閉店が早いそうだ。河北町におそくまで開いている店があるというので室岡さんの先
導で向かうことにする。 温泉は、べに花温泉「ひなの湯」大人¥250と安い。ここは宿泊もできるようだ。
蕎麦は「白鳥十郎そば」 げそ天もりそば¥780天ぷらのボリームがあって蕎麦もおいしく満足でした。
どちらも河北町谷地で近くです。お勧めです。 今回は天気があまりよくなかったのですが、リーダー
判断で、当初の月山東面から湯殿山に切り替えて正解でした。おかげで湯殿山東面と南面の大斜面を満
喫することができました。
(小見山記)