2016年3月 守門大岳・浅草岳 山行報告

3月12日(土) 守門大岳

8:00 二分集落除雪終了地点 〜9:15 長峰 〜9:45 保久礼小屋 〜11:15 大岳 11:40 〜12:00 中津又岳西尾根 標高1167m 〜12:35 保久礼小屋 〜13:55 除雪終了点

 この週末は万太郎山の予定であったが、今年の記録的な小雪により沢の雪が無いだろうと判断し、関東周辺では比較的雪の多い守門、浅草に変更し実施した。
 金曜夜は道の駅いりひろせでテント泊を予定していたが、寒そうなので鉄道の駅入広瀬の待合室に泊まらせてもらうことにした。テントも使ったが、テント無しでも十分暖かかった。朝は6時前から管理人?の出入りがあり、落ち着かないので道の駅に移動して朝食および出発準備をする。次回利用時は早朝に片づけたほうが良いと思われる
 二分集落の除雪終了地点まで移動すると、結構な数の車がすでに停まっている。やはり雪を求めて集まってくるのだろう。支度をして出発するが、青空も見えてきて思いのほか暖かい。すぐにレイアリング調整を余儀なくされる。先行者のトレースが沢山ある中、スノーシューの若者たちと前後しながらのんびり進む。
 長峰で少し休んだ後、屋根の雪が少ない保久礼小屋を横目で見て進むと、キビタキ小屋に。屋根が見えているのは初めてである。少し雲が出てきた中を淡々と登り大岳に到着。
 シールを外し、人の多い大岳を早々に後にし、北へ稜線をトラバースする。雪庇は小さいのだか、右に寄ると雪に隠れているクラックが現れる。中津又岳西尾根に乗り換えると、薄いが新雪の載った快適な斜面。気持ちよく滑れる。1167mで少し休憩、再び日も射してきて、のんびりする。登った尾根の北側斜面に所々シュプールが見える。登り返して遊ぶには良い感じである。今後元気なときには試してみたいものである。
 標高が下がると樹が多くなるが、今年登った他の藪だらけの山に比べれば至って快適。母川もスノーブリッジで難なく渡り、保久礼小屋下でシールを付ける。わずかな登りで、シールなしでも登れるが、今回は時間もあり楽な方を選ぶ。たくさんのシュプール(踏み)跡を滑り、長峰から左の沢を目指すが、一本手前の沢に入り、登りのルートに戻ってしまった。ここからちょっとショートカットと思ったら、沢に降りる急斜面、山スキーらしい終わり方だった(笑)。

 (深井 記)



3月13日(日) 浅草岳

8:20 大自然館 〜9:10 林道終点 〜11:05 標高1246m〜12:00 標高1485mピーク(嘉平ボッチ) 〜13:30 標高1040m登り返し〜13:50 稜線〜14:50 大自然館


 全員山頂まで登ったことがあるので、条件が良ければ1485mピーク(嘉平ボッチ)と前岳のコルからヤスイ沢源頭を滑ることにする。
 珍しく猪俣さんが体調不良で朝食を取れずに宿を出発する。様子を見ながら登ってみるとのことだ。守門周辺よりも更に雪が多くスキーには問題なさそうだ。休業中の大自然館前に駐車する。駐車している車は昨日より少なく10台ほど。除雪前の国道を歩き白崩沢の手前から林道に入る。50分ほどで林道の終点に到着。体調が回復しないので大事を取って猪俣さんはここから引き返すことにする。
 


 しばらく急登が続き傾斜が一段落した標高980m付近で休憩する。昨日に比べると雲は多いがときおり陽が射して暑く感じる。ヤスイ沢を滑った後に登り返すコースを確認しながら順調に登っていく。今日は深井さんは快調で清水さんは不調のようだ。気温が高めなので雪面がネバネバした感じでいかにも滑りにくそう。思ったよりも時間はかかったもののヤスイ沢の滑り出し地点に到着。源頭は予想していたより狭くあまり快適そうには見えないが滑るには問題なさそうだ。一方深井さんは雪が不安定そうなので斜面に入るのは気が進まないらしい。あらためて地図を確認すると滑り出し地点はもう少し先だった。正しい地点からヤスイ沢源頭を見ると先ほどより広いが傾斜は更にきつい。この先の前岳ピークからヤスイ沢に滑り込んでいるラインがあり、そちらの方が滑りやすそうだったが、いずれにしても深井さんの全身からこんな所は滑らないぞという空気が立ちのぼっていたのでここから引き返すことにする。
 登ってきた尾根を引き返すのはつまらないので滑った跡があったヤヂマナ沢源頭を滑る。予想通り雪質は良くなかったが危険な所はなく楽しく滑ることが出来た。しだいに谷が狭まってきたので尾根に登り返すルートを探しながら滑り、標高1040m付近から支尾根に取り付く。グサグサ雪&急登で苦労したものの無事に尾根に登り返すことができた。ここからは滑りやすいコースを探して大自然館に戻り猪俣さんと合流した。雪が安定すればヤスイ沢も快適に滑ることが出来そうなので折を見て再訪したい。

(石黒 記)