2016年2月 黒姫山・佐渡山 山行報告

2月26日(金)

つくば発の安仁屋車と東京発の木村車で夕方、飯縄高原スキー場前にある宿「ロッジ山の音」に集合。一泊2食で特別料金4300円の宿である。飯縄高原スキー場の下部は一部に地肌が出ており、2月28日(日)で営業を止めるとのことであった。スキー場を開いたのが1月16日だというので、わずか1ヶ月半の営業である。思わず経済的な影響を考えてしまった。宿の主人の話によると、長野オリンピックの時以来の少雪だそうだ。


2月27日(土) 黒姫山 天候:快晴のち曇り、小雪

戸隠大橋(7:45?8:15)、大橋林道分岐 (8:50着)、登山道取り付き (9:10頃)、黒姫山外輪 (1900mぐらい、11:00頃着)、黒姫山頂上 (2053m, 12:15~12:35)、七ッ池(1820m, 12:55頃)、黒姫山外輪(1920m 位、14:05頃)、戸隠大橋(15:15頃着)

戸隠大橋の駐車場は10台ぐらいしか止められないので早立ちする。快晴で五地蔵や黒姫外輪が目の前に、そして木立の間には高妻山が見える。大橋林道にはすでに立派なトレースがあり、スキーに混じってツボ足もある。林道を「戸隠竹細工の森」の標識があるところで右に入り、すぐに黒姫外輪への夏道に入る。ここからはスノーシューに加えクロカン・スキーのトレースも混じる。天気が良く暑いが、雪質はいい。が、雪が少ないので笹がいたるところに出ている。途中、快適に下ってくる2人(1人はテレマーク)とすれ違う。外輪の稜線近くではスノーシューで下ってくる登山者とすれ違う。外輪の稜線は小さなアップ・ダウンがあるが問題なく通過。頂上には昼過ぎに到着。妙高、火打、焼山、金山、天狗原、高妻、乙妻等の眺望が素晴らしい。
 腹ごしらえをした後、七ッ池のシュートを滑るべく、藪の中を横滑り等で開けた所まで降りていく。ほぼ頂上直下から真っ直ぐに七ッ池まで幅15?30mの切り開きの斜面がある。これが通称七ッ池のシュートである。


シュートを見下ろす?石黒撮影)。


佐渡山から

国土地理院の紙地図ではここは夏道となっている(電子地図では夏道は大池から外輪のコルに上がっている)。今回の黒姫のハイライトであるが、残念ながら雪は最悪に近かった。午後になり腐り始めた20~30cmぐらいの雪の下がガリガリの氷で、とても楽しめる筋合のものではなかった。
 七ッ池でシールを着けて外輪を登り返す。外輪稜線の雪もこの時までには腐っていた。 下りは南西斜面の夏道を若干はずれて滑ろうとしたが、湿雪に加えて雪が少ないため斜面がガタガタで結局夏道沿いの尾根筋を降りた。夕方から雪となった。


2月28日(日) 佐渡山 天候:晴のち曇り

戸隠大橋(7:50?8:15)、大橋林道分岐 (8:55頃着)、尾根取り付き (9:20頃)、佐渡山頂上(1828m、11:00頃着)、東斜面滑り出し (11:30頃)、シールを貼る(1540m位、12:00頃)、大ダルミ(1595m位、12:50頃)、黒姫登山道1485m JCT(13:35頃)、戸隠大橋(14:00頃着)

 再び戸隠大橋の駐車場に来たが、今日は2台しか止まっていない。昨日夕方から降り出した雪は5~10 cm程度しか積もっていなく、新雪滑降は望むべくもない。昨日と同じ林道を歩き、林道が川を渡ってすぐのところから佐渡山に突き上げる尾根に取り付く。5分ぐらい歩いたらトレースにぶつかった。ここも笹だらけ、藪だらけの斜面である。傾斜があるので、登るペースは快調である。今日も風が無く暑い。黒姫の御巣鷹山が右手に大きく聳える。尾根に取り付く時はまあまあの雪だったが、頂上に着く頃には腐っていて水を含んでいる箇所もあり、今日の雪も期待できない。頂上近くで降りてくる2人と会う。1人は初心者とのことで、スキーを担いで歩いていた。頂上ではスノーシューの2人連れが後から来た。
 雪が少ないので頂上からどこへ滑り降りるか話し合った結果、当初の予定通り東側の斜面にした。上部の傾斜は急で木立、藪が目立つ。斜面上の稜線には小さいながらも雪庇がある。2年前に来た木村さんの話では、藪の無い新雪パウダーの斜面だったそうだ。雪は見かけよりかなり悪く、パウダーの斜面は文字通り一瞬であった。藪の濃い湿雪斜面を標高1540m位まで滑り、シールを貼って尾根を一本トラバースで捲いて大ダルミまで登り返した。ここからは黒姫の夏道1485m付近を目指して外輪山腹をトラバース。下りは昨日よりもさらに雪は悪くなっていた。
 戸隠大橋に2時頃戻り、戸隠中社の近くにある神告げ温泉に行って汗を流す。その後は定番?の黒姫駅前の信濃屋でソバを堪能し、解散となった。