リーダー予定の深井さんが急遽欠席となり、清水さんが初リーダーとなった今山行は、全員でリーダーを盛り上げ、和気藹々で相談を重ねて進行、深井さんからの助言もありトラブルもなく無事楽しい山行となった。
今期間の天気概況は以下のとおり。3つの低気圧が北海道で1つになり爆弾低気圧となって強い冬型の気圧配置となった27日。妙高周辺の天候は数日間降雪がなくクラストした雪上に、27日に20cmの積雪があった。28日は冬型が緩み好天となるが、3月1日は南岸低気圧が発達しながら夕方には紀伊半島沿岸に達する見込みで、曇りから雨という予報であった。
深井さんから紹介されたペンションプルーク所有のエトーレ赤倉に夜1時すぎに佐藤さん以外が集合。エトーレ赤倉は自炊だが、レンジも冷蔵庫もある快適な1DKマンションで6名がふとんを敷いて寝るとジャストの大きさである。
朝佐藤さんも合流して全員集合。27日の降雪が安定していない可能性が高く、強風によるウィンドスラブが形成されている可能性もあり、雪崩のリスクが高くなることが予想され、外輪と沢横断でリスクのある三田原山の予定を変更。森の中で安全なコースである、杉の原スキー場ゴンドラ降り場から赤倉山へ登り、赤倉観光スキー場まで滑走という計画に変更となった。
杉の原スキー場ゴンドラ降り場1489mに8:40到着し、ビーコンチェックなど確認し合って9:10に降り場をスタート、高度を落とさないよう巻きながら林道の取りつきへ。林道のミラーのあるところから尾根に取りつく。尾根沿いにラッセルを交代しながら進み、オープンバーンを超え11:20に雪庇の出る尾根のターン地点1920mに到着。ここから上の赤倉山頂上2141mまでは雪庇を避けながらの急峻な雪稜を登ることになり、シール登行は難しくなるようだ。ここからゴルフ場めがけての滑降開始。ブナやダケカンバの中をコンディションの良い雪を堪能した。1695m地点のブナ林のなかで昼食を兼ね、ピットチェックの練習をした。やはり20cm下にクラスト面があり、その上に新雪がのっており、状態は安定していることを確認。その後滑降再開し、830mのスキー場近くでガイドグループに引きつられる形で、ゴルフ場ではなく予定外の赤倉観光スキー場へ出ることになったが、この方が駐車場に近く良かった。
夜は、部屋での食前飲み会から近くの居酒屋での夕食、部屋でのビデオ上映をつまみに飲み会と続き23時にお開きとなった。
朝から予報どおり小雨が降っていたので山行は取りやめ、大毛無山の取り付き場所の旧アライスキー場や容雅山への道路事情の偵察した後、帰路についた。
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妙高周辺には多数のコースがあるが、樹林の中を滑降する赤倉山山行は、雪の状態もよ
く満足のいく山行になった。28日の雪崩リスクを避けての赤倉山の選択、1日の雨の見通しによる山行中止の判断など清水リーダーの初仕事に感謝。
(福原記)