2015年1月 妙高前山・赤倉山 山行報告

1月16日(金)

ペンション「プルーク」の別館、エトーレ赤倉に夕方から深夜にかけて深井さんを除く8人が集合。快適なリゾート・マンションである。

1月17日(土) 天候:吹雪

 深夜から降り始めた雪が明け方には15cm程度積もっていた。風が強く、マンションからの視界も悪い。天気予報では今日1日悪い。前山の予定であるが、この天気では頂上まで行き、滝沢尾根を下るのはかなり厳しい。赤倉山をトライすることも含めて皆で相談した結果、赤倉観光リゾートスキー場の第5リフトの終点で判断することにした。しかし出かける頃にはさらに悪化したのでゲレンデに切り替え、リフトの1日券を購入。予定していたコンプレッション・テストと救出訓練はゲレンデで行うことにした。
 10時頃、第5リフトの終点に着き、少し上で(標高1520 mぐらい)2人一組でコンプレッション・テストを行った。積雪は4m近い。ゾンデ棒(今様ではプローブと書くべきか)で刺したところ120cmぐらいでやや堅い層にぶつかり、195cmぐらいで更に重い雪となった。掘った断面では60-70cmに厚さ1cmのややザラメ化(融解した層)した層があった。コンプレッション・テストでは我々の場所ではクラックは入らなかったが、隣り組のテストでは顕著な亀裂が入ったとのことである。
 この後、コース外の林間を滑ったが、すでにかなり荒れていた。相変わらず激しい風と雪だったので、昼食はケーブル乗り場の無料休憩所で摂る。その後、視界50?100mの中を3本ほど滑り、上がる前に一番軽い大西さんを遭難者に見立てて救出訓練をリゾートセンターの脇で行った(14:10~40)。
 3時過ぎにエトーレ赤倉に戻ったが、車の屋根に積もった雪の量は40cmぐらいであった。荷物をまとめて杉野沢の駐車場に移動する。ここから出迎えの雪上車で宿プルークへ行く。部屋に落ち着いたところで、木村さん手作りのパウンドケーキとコーヒー(ケニア)を堪能する。宿の夕食準備になんと深井さんがかいがいしく働いていた。夕食後のミーティングで、この地域に精通していて明日SLを務める深井さんを中心に明日の予定を相談する。この積雪では雪崩が怖いので三田原山は止めにして比較的安全な赤倉山にすることに決定。

1月18日(日) 天候:雪のち晴れ

出発(9:00)杉の原スキー場ゴンドラ乗り場(9:15~45)ゴンドラ頂上(10:05)歩き出し(10:20)登り始め(11時頃)赤倉山1920m地点(12:30)滑り出し(~13:10)池の平スキー場上部(13:26)白田切川横断(14:10)赤観スキー場シャトルバス停(14:30)

 朝、かなりの風があり雪も降っていたが、天気は回復傾向にあるので9時頃宿を出発。宿から杉の原スキー場のロマンス連絡コースを滑り、ロマンスリフトに乗ってゴンドラ乗り場まで行く。強風により時々止まっていたため、ゴンドラ乗り場には長い行列ができていた。第3高速リフトは運転見合わせ中だ。待っている間に青空が見えてきたが、標高1480mのゴンドラ頂上に着いた時は小雪で視界不良であった。
 ゲレンデを滑る大西さんを除いてここでシールを付け、深井さんの先導で歩き出す。膝下のラッセルだ。林道に入ると先行トレースがあった。尾根の登り口の手前の林道の上斜面が急なので、ここを避けるようにしてショートカットした。11時前に2018mに突き上げる尾根を登り始める。先行トレースを適当に使ったりしながら、トップを頻繁に交代してノンストップで登った。途中、天気は急速に回復して、黒姫山、高妻山、乙妻山、三田原山の外輪の一部が見えた。先行パーティに途中で一瞬追いついたが、彼らは8人の外国人であった(2人スノボ)。日差しの中、スキーで行ける標高1920m地点付近に12時半頃ついたが、驚いたことに20人近いパーティがいた。その奥に先行した外国人パーティが休んでいる。どこから来たのかと聞いたら、流ちょうな日本語で地元です、という。出身はニュージーランドだが妙高に10年ぐらい住んでいるという。ここで滑降準備中のメンバー(木村、小見山?撮影者、を除く)の写真を会誌報告用に撮る。


 
 昼食後13時過ぎに、池の平スキー場上部経由で赤倉観光リゾートスキー場を目がけて滑り始めた。登るとき湿った雪だなと思っていたが(北海道十勝の雪でスポイルされた身には)、幸い引っかからなかった。先行者のトレースはあったけれど、no-track斜面は十分にあった。池の平スキー場上部から左にそれ、南地獄谷沿いの尾根を滑り下りた。標高800mぐらいで白田切川をスノーブリッジ(壊れた橋?)で渡り道路を横断して、2時半頃赤倉観光リゾートスキー場のシャトルバス乗り場に着いた。シャトルバスで杉の原スキー場のゴンドラ駐車場に行く。ここからロマンス連絡コースを経て、杉野沢駐車場に3時50分頃戻った。時間に合わせてプルークのオーナーが宿に置いていった荷物を運んでくれていた。
 エトーレ赤倉に行き温泉で一汗流してから5時20分ごろ黒姫駅前のそばや「信濃屋」を目指して出発する。確かに美味しい。道路を挟んで向かいの酒屋に寄ってから、信濃町ICへ行く。


 赤倉山ルートのGPSトラック(小見山)