2012年GW 鳥海山 山行報告

5月1日(火)

 1日の夜9時過ぎに関さんを千歳船橋駅でピックアップして、角田車は東北道から山形道を通って鳥海山に向かう。赤坂車は3人で、深井車は一人長野から早い時間に向かったようだ。初日は湯の台コースということで、鳥海公園青沢線除雪終了地点から登る予定になっていたので、「道の駅鳥海」よりも「八森自然公園」の駐車場がいいとの情報が入り、そこに向かったが、到着したのが4時前になってしまった。先着組はとうに就寝していたので、私達もすぐに眠りについた。

5月2日(水) 獅子ヶ鼻〜千蛇谷方面1400mまで 天候:曇天・強風

6時過ぎに起こされて車の外に出たが、曇天で強風が吹いている。独立峰の鳥海山はもろに風の影響を受けるので、皆で協議してコースを変えることにした。変更先は、獅子ヶ鼻から千蛇谷を目指すことになった。車で1時間ばかし移動し林道を捜したが、最初に入ってしまった林道は荒れ果てていて、結局途中で引き返すことになってしまった。その先の林道を右に折れて、やっと駐車場に到着し準備に入る。
登り始めてすぐの急な崖のようなところは板を外して登ったが、その後は林間のなだらかな斜面で、風の影響は全くないようだ。鳥越川の二つの沢に挟まれた905mの位置を外さないように、気持ちよく登って行き、そこで小休止をする。やがて右手には稲倉岳が見えてきて、あの沢に落ち込む急斜面は滑れるかな?と談笑しながら進んでいく。1200mを越えたあたりから風が強くなり、先頭組と体調が悪い関さんの後ろでサポートしてくれた赤坂組と距離が離れ出した頃、午後2時で登高終了との指示があり、1400mまで登った。そこからの滑走は意外にも気持ち良く滑れて、あっという間に駐車場に到着してしまい、鶴泉荘に向かった。木村班とも同宿だったので、夜はいつものように大宴会が始まった。



5月3日(木) 天候:雨

 起きたら予報通り雨だ。山行は中止になったが、午前中は下見のため中島台レクレーションの森から獅子ヶ鼻湿原に深井さんと赤坂さんと角田の3人で行って来た。当初はスキー道具を持っていく予定だったが、雨が強いので遊歩道を通って歩いていくことになった。そこはブナ原生林で、「あがりこ大王」という名を持つ奇形ブナの木がある。幹周りは7.26mあり、奇形ブナとしては日本一のようで、幹があがったところで子に分かれているのでその名が付いたようだ。
宿に帰ってから、午後は皆で「白瀬南極探検隊記念館」(入館料300円)に行った。予想していた以上に見ごたえがあり、充分に観光を楽しめた。象潟の海の近くで昼食を食べ、宿に帰る。その晩にミーティングがあり、明日以降の天気も回復しないとのことで、翌朝帰京することになった。どんなに良い山がすぐ近くにあっても、天気には勝てないので、悔しい思いを来年に持ち越して長い車旅で東京に向かった。深井さんと赤坂さん達は、昨年お世話になったという「和尚さん」のところでもう一泊してから帰ったようだ。

(角田 記)