2012年4月 浅草岳 山行報告

4月7日(土) 天候:雪

二分の集落上9:00−二口の登山口10:30−コース変更地点(堰堤)11:20−登山道に合流11:50−引き換えし地点(891m)13:00−二分の集落上16:00

ゆざわ健康ランドで仮眠後、6時半ごろに出発。
二分の集落を抜けて林道の最終除雪地点を目指すが、雪が降り続いており、先頭の藤澤車は車体の下ぎりぎりまである雪をかきわけて進むような状態だった。林道の最終除雪地点に車を停めると、今日もし除雪車がこなかった場合、車を出すことができなくなると判断し、集落まで引き返し、開けたスペースに車を停めさせてもらった。
15分くらいかけて林道の最終除雪地点まで戻り、川沿いに二口の登山口を目指す。先行者のトレースは大岳のほうに向かっており、くるぶし辺りの重い雪のラッセルとなる。途中の斜面にかもしかがたたずんでいて、しばらくすると雪の急斜面をもがくようにして去っていった。雪が多いとかもしかも移動がたいへんそうだ。
二口の登山口で一休みする。橋を渡って本高地沢沿いを歩いていると、またかもしかが現れ、我々の前をしばらく代わりにラッセルしてくれたが、登山道が途切れるあたりで傾斜のきつい困難なトラバースに進めなくなる。ヴォルフさんが偵察に行ってくださったが、河原に降りようにも雪が割れて穴が開いていたりと、このまま予定のオカバミ沢の南の尾根を行くことは無理と判断し、オカバミ沢北側の尾根を行く登山道ルートに変更する。登山道の登り口まで戻らず、北東にのびる沢を直接あがって登山道に合流を試みるが、急斜面の異常に重い雪なので膝くらいのラッセルでもみな苦労していた。登山道と合流後は、本日のコースリーダー山科さんの指導のもと891m地点手前まで登る。この辺りは広くて平らな地形だが、登山道は南の急斜面をまいていて少し登山道に忠実にきすぎた感があった。北の平地にあがってしまったほうが歩きやすかったようだ。
滑りはじめ100〜200mはしんどいラッセルの甲斐あって、気持ちのよい深雪だった。登山道より北に滑りすぎてしまい、シールを付けずに南にトラ
バースして戻る。最後の斜面の重い雪を滑り、林道にでたあとは行きのトレースをたどって帰った。 吹雪のあいまに時々期待させるように青空が見えるおかしな天候だったが、4月なのにラッセルとプチパウダーが楽しめておもしろい山行だった。音松荘泊



4月8日(日) 天候:

大自然館8:30−810m付近9:45−1250m付近11:10−山頂12:30−早坂尾根(1100m)14:30−林道合流15:15−大自然館16:15

朝から雪が降りしきっているが、9時から晴れるという予報なので出発する。昨日のようにラッセルしていたら早坂尾根ルートはとても時間的に行けないと思っていたら、すでに4、5台の車がとまっていて、トレースがついている。途中まで林道を行き、ヤジマナ沢とムジナ沢のあいだの尾根を行くルートをトレースどおり登る。950m付近からは尾根のうえは木が密なので右側にトラバースして沢の中を少し登り、また尾根に戻るようなルートだった。1250m付近で2回目の休憩をとって、1484mで登山道と合流する。風も強くなく、予報どおり空が晴れ渡ってきた。1484mから前岳までは稜線が大きな雪庇になっていて、振り返るともうちょっと内側を歩けばよかったと思わせるほどだった。前岳から浅草岳までは、北側の緩やかな斜面をトラバースするが雪が多いのでもし往路を引き返すならスキーで滑るのは困難かもしれない。12時半に浅草岳到着。早坂尾根を行くにはくだりラッセルが予想されること、引き返すのも1484m地点まではなかなか困難そうなこと、を勘案したが、浅草岳まで来てしまったので早坂尾根を行こうという話にまとまった(引き返すなら前岳か1484mでやめるべきだった。実際そうしている人が多かった)。
早坂尾根は広大な斜面で斜度はないが、最初の200mくらいは気持ちよく滑れた。あまりにも天気がよくなってきたので、スキーが滑らなくなってきた1250m辺りで休憩をとる。先行の人は、早めに西の林道に下りたようだが、我々は予定どおり1100m付近まで行くことにする。1100mから真西にのびている急斜面の尾根の上で本日のコースリーダー(中川)が、びびってぐずぐずしていると、木村さんが代わってもうひとつ北の尾根を先頭で滑ってくださった。ここで頼りないコースリーダーはヴォルフさん・藤澤さんに交代。ヴォルフさんが林道に出るまで非常に重い雪をラッセルして先導してくださった。長い長い林道は先行者のトレースがあったので、1時間で大自然館まで戻ることができた。今シーズン久しぶりの天気のよい山行で、初めて長いコースを行くことができ、とても充実した日だった。木村リーダーはじめ参加者のみなさん、ありがとうございました。