一緒に行く予定の成ヶ澤さんが、風邪で高熱の為急遽キャンセルになり、合田さんと二人山行となった。午後8時30分過ぎに合田さんをピックアップし、所沢IC経由でみつまたに入った。東京で降っていた雨も霙から雪に変わった。1時30分にはビールで乾杯しみつまた仮眠所で就寝。
朝6時頃にはスキーヤーに起こされた。さすがに土曜日で早くから賑やかだ。8時過ぎゴンドラ、リフトを乗り継ぎ和田小屋近くに設営された試乗会会場に着く。昨日降った重めの雪が30センチくらい積もっている。200台近い色とりどりの山スキー板が並んでそれはそれは壮観だ。流行のフルロッカー板やハーフロッカーが並び、合田さんも目移りがして中々決めきれない。人気のメーカーは借りるのに時間待ちしなければならない。私が今年買ったK2クンバックも並んでいる。
私は借りずに合田さんが借りて滑ることになる。フルロッカーはやはりこれまでの板とは違いがはっきりしているらしい。私もそうだがハーフロッカーはこれまでの板とそれほど違和感はない。それぞれに一長一短があり好みも作用して選択は難しいようだ。板は参加費1000円を払えば30分くらいで返却し違う板を何度も試乗できる。おまけに午後はプロと同行しての山スキーも楽しめる。
合田さんは午後はプロと出かけ、4時頃に帰る。私は1人滑っていたところ切り株に足を捕られて片足転倒、次の日シールをつける時まで気がつかなかったが、両スキー共エッジが湾曲してしまい修理不能!。運よく損害保険で何とかリカバリーしたが、とんだ災難となった。これまで何度かブッシュに乗り上げたがこんなことは初めて、最近の板は軽い分弱いのか。今回初めて和田小屋に泊ったが、プリンスホテルの経営とかで、朝夕とも食事は本格コックの料理で値段のわりに立派な食事であった。膝の半月板損傷のため暫く休止していた為か酷く疲れ8時頃には大いびきで就寝。
前日夕方に止んだ雪も上がり、朝から快晴・無風。7時30分過ぎリフト運行開始直後から、整地されたノートラックバーンを快適に滑る。余りに天気が良く神楽峰や清八ノ頭、雁が峰等が直ぐ近くに良く見える。苗場山など近隣の山並みも綺麗だ。
第5リフトは9時30分から運行開始との係員情報で、つい待ちきれず8時40分頃からシールをつけ登行開始する。しかし日曜日は9時からの運行で、9時過ぎに第五リフト頂部につく頃は沢山のスキーヤーが既に上ってきている。少々頭にくるが、余りにも天気が良いので許すことにする。神楽峰の予定を変更し、中尾根から清八ノ頭、霧の塔まで足を伸ばすことにする。
霧の塔から雁ヶ峰を経て2時間近いロングツアーコースだ。途中シールを付け直しての上りもあるが、それなりに快適で少々重いパウダー?を満喫する。2時前には車に戻り帰途についた。思いかけない好天で日焼け止めを忘れ、さすが3月の強い日差しで真っ黒になって帰った。こんなに近くてバリエーション豊かな山行が楽しめる神楽は実に素晴らしい。
(田原記)