昼食後、明日のツアーコースのスキー場内の分の下見も兼ねスキー場を滑る。雪は4mを越え平日なので人も少ない。晴れで周りの山々がはっきり見える。夜は共同温泉のハシゴ。
目が覚め外を見ると小雪が降っている。朝食は8時だった。チェックアウトは宿の駐車場も10時だから車をスキー場外れの無料駐車場に移動してくれと言われる。移動してシャトルバスでゴンドラ前に着くと土曜日なので行列が長かった。乗り込んでゴンドラを降りるとすでに10時を回っていた。七ヶ巻からの帰りのバスは12時半の次は5時半だからタクシーはやむをえないと覚悟する。
すぐにスキー場端の灯籠木峠まで滑る。立ち入り禁止の看板とロープの近くからツアーコースに入ろうとスキー場コースを下ると高い雪壁が続いている。やっと入れるところを見つけてシールをつける。深雪のため傾斜はたいしたことがないがラッセルだ。水尾山まで地図では1キロもないのに1時間以上かかってしまった。春ならスケーティングでスイスイいけるところだろうに。水尾山頂上から少しだが尾根を滑り隣の尾根に乗り換える所は木が密集し急斜面で深雪、スキー技術がないと危険だと慎重に滑る。その後はまた緩い降りも延延とラッセルだ。838メートル尾根の入り口に着いたのは1時30分になっていた。2人で交代しながら進んだが、疲れた。大休憩。千曲川や七ヶ巻部落が眼下に見えている。ガイドブックにはここから快適なブナの疎林の滑降と書いてある。その通りだった。2km以上はある疎林の中斜面は新雪深雪のこともあって右に左にパウダー滑降、快適そのものであった。小さな丘をシールで少し登ればその真下に七ヶ巻の雪に埋まった家々と道路が見えた。大きな家の前に滑り降り、握手で終了した。2時半。
バス停近くに休める所があればと117号道に出るとあるある、バス停そばの村の駅の看板奥に食堂がある。電気も点いている。が聞くと3時で店じまいとのこと。土曜ですよと言えば、土日も平日も同じ、客など来やしないとのこと。一人の車で帰ろうとする従業員の女性に話しかける。スキー場の駐車場まで人間だけでも乗っけて頂けませんかと。少し誰かと電話をしていたが、その後OK。スキーやリュックも。言ってみるものですねー。
(潟見・記)