谷峨に集結した一行は長坂さんの車で丹沢湖Pへ。身支度を整え主発。Pは16:00閉門なのだなぁと、何となく看板を見ながら歩き始めた。エリアマップには登山ルートもない地図読み山行である。
12月というのに秋のような日差しの中、近況報告等おしゃべりをしながら登山口へ。いきなりの急登である。慎重にトラバースして行く野村さんの後を追い、弱いから思いやってくださっているのかな?直登すれば高度が稼げるのに・・・などと思いながら登る。
尾根筋まで登り一休み。びっしょり汗をかいていた。裸木の樹間から景色を遠望し、これが日だまり山行の良さかしらと思う。尾根筋をたどって「ここが大杉山?」というような杉林に囲まれた平坦な頂上に着く。日当たりのよい場所を探して昼食。急がない旅であり、ゆっくりと休んで出発する。
馬草山を目指したが、どうもルート上の尾根筋に沿って歩いているような気配がなく、もう一度頂上にもどって方向を確かめて出直す。
道々、ミツマタの群落があり、満開になったらどんなに楚々とした花姿であろうかと想像する。春の芽吹きの頃また来てみたい山だ。
馬草山の目立たない山頂で、あとは中川温泉に下るだけ。フカフカの杉林の中をほぼまっすぐに降りる。ほどなく作業道らしき道に出合い、そのままたどると温泉の某旅館の露天風呂の脇を通り(入浴している人はいませんでした)下山。
その後河原に降りて岡安さんの“ハッピーバースディタイム」。そう、今日は岡安さんのお誕生日だったのです。お作りになった(私たちが作ったのではなく、ごちそうになってしまったのです!!)パウンドケーキをいただき、これからは誕生日毎に年を取ってますます若くあるようにと話がもりあがりました。
丹沢湖Pに向かって出発。「バスは来ないわ」という岡安さんの言葉を信じてそれぞれおもいおもいの話をして歩く。(長坂さんはあと10分も待てば来るのにと時刻表を見て思ったが、みんなが歩くというから歩こうかと・・・年配集団はなんでも許せちゃうこのいい加減さが、いいえおおらかさが魅力なんだよね。)
Pに付いたらなんと車の前に仁王様のように立っている人が・・・・そうだ16時閉門だったのだ、と、その顔を見て思い出した。
丁寧におわびをして、谷峨駅にて解散。若い頃は名の通った山、大きな山にしか登山の価値を見いだせなかったが、こういう小さな味わいのある山もいいものだという長坂さんの言葉が印象的でした。
大杉山山頂にて
大杉山を下る