2010年2月 根子岳&四阿山 山行報告

2月19日(金) 根子岳 往復  天候:晴

峰の原・宿舎1550m(12:00)− 避難小屋1785m(13:00)− 根子岳2207m(14:40〜15:05)−避難小屋1785m(15:45)−宿舎1550m(16:40)

 合田車、木山車、潟見車に分乗して11時前に菅平・峰の原の宿舎に集合し昼食。宿舎の玄関先でシールを着けて山へ出発できるとは嬉しい。樹林帯の浅い沢を横切ってゴルフ場に入ると、鏡餅の様に穏やかな山容の根子岳が正面に広がる。天候が回復して軽い冬型になり、青空ながら雲が多いため、背後の北アルプスは見えない。根子岳山頂のすぐ手前まで客を運ぶスノーキャットの圧雪路が、幅広く真直ぐ伸びているので使わせてもらう。
 気温が予想ほど寒くないのと速いペースもあって、やや汗をかく。スノーキャットの折返し点に一人で待機している係員の脇から最後のひと登りで根子岳に到着。吹きさらしの平らな山頂の中央には積み石の基壇の上に安置された小さな祠がエビノシッポに包まれて白い。明日登る予定の四阿山がしっかり見える。もし、根子岳から一旦コルまで下って四阿山へ登り返すという行程だと結構きびしそうだ。
 そよ風の山頂だが先ほどの汗が冷えて来たのでシールを外して早々に滑り出す。山頂から樹林の疎い雪面を北西方向へひと滑りしてから小休止する。雲がもくもくして遠望は利かないが、菅平に散在するスキー場は良く見える。こんなにゲレンデが沢山あるとは知らなかった。
 登りルートの左(南)側を余り離れない範囲で滑る。今回がランドネ会山行デビューの木山さんも順調な滑りぶり。山スキーへよく行っているとか。往路では立ち寄らなかった避難小屋を覗くとストーブ・薪も用意されている。コンクリートの壁にかまぼこ型の屋根が乗っている。ここからゴルフ場のクラブハウス近くを通ることにして、ルートを右(北)に振る。明らかにゴルフ場の広い雪面を行くが、近くへ来たら意外と上から見えた建物が見えなくなる。木山さんのGPSで軌道修正してクラブハウス脇から車道を少しの滑りで宿舎ヘ帰着。


菅平霧氷の白樺


1日目:根子岳 (赤線:登り、 青線:下り)


2月20日(土) 四阿山往復  天候:晴

峰の原・宿舎1550m(8:40)−四阿高原ホテル駐車場出発1440m(9:35)−四阿山手前2300m(13:40〜13:55)−四阿高原ホテル駐車場到着1440m(15:40)−宿舎1550m(16:20)

 凍結路のリスクを避けるため、宿舎から四阿高原ホテル駐車場まで下の国道から迂回して行く。好天の週末だけあって数台が駐車し既に出発している。昨日同様に樹林帯を抜けて牧柵をまたいで牧場らしき雪面に出ると目標の四阿山が望める。根子岳はその左に頭を僅かに出している。牧柵に沿って美しい白樺林の中、緩い傾斜の雪面を山頂に向かって直進して行くと、早くも滑り下りて来るパーティーと行き交う。聞くと山頂までアイスバーンの所は無いようだ。
 青空で風は無いがまだ雲が多く、背後の北アルプスは良く見えない。登るにつれて浅間山・高峰・湯の丸山が望める。四阿山手前の肩2300mで本日の登りを終える。木山さんは指呼の山頂を往復希望だが時間も押しているため一緒に下る。
 往路よりも左(南)側、樹林があまり密でないルートを選んで滑る。時々、樹林が密になった所では停止し、キックターンで向きを変えながら安全に下りる。地図上で鳥居記号のある所から下は往路と同じルートで駐車場へ戻る。
 今日もバンクーバー五輪のTV番組を見ながら夕食を摂る。今回のメンバー7名で「左きき」約2名とは珍しくドライなご一行様です。食後は食堂で各自のツエルトを持ち寄って山で実際に使う場合のコツを情報交換する。


四阿山 山頂手前


2日目 四阿山 赤線:登り 青線:下り


2月21日(日) ゲレンデ  天候:快晴

 ようやく移動性高気圧の真中に入り快晴となる。昨夜も軽く雪が舞ったようで、宿舎の庭の白樺は霧氷が青空に栄えて見事。今日はゲレンデを午前中楽しむことにする。宿舎から少し下へ歩くと、峰の原ゲレンデのトップという好ロケーションで、まず1本滑ってからリフト券を買う。
 今日は北アルプス全域と八ヶ岳・蓼科山・中央アルプスから何と仙丈岳まで見渡せる。あまりロープが張られていないのと、パトロールを見かけないのを良い事にして、林を出入りして滑る。固い層の上に10cmほどの新雪が乗り、そこそこ楽しめる。11:30までに宿舎に帰る。宿舎の村長さんお奨めの蕎麦処・丸屋を上田で訪れて昼食のうえ帰途につく。

(直井 記)