2010年2月 十石山 山行報告

2月4日(金)

 3台の車でそれぞれ前泊地である乗鞍高原温泉スキー場の仮眠所「やまぼうし」に向かう。新島々を過ぎた辺りから雪が降り出し、スキー場に着く頃にはかなりの降りになった。第3駐車場から少し歩いたゲレンデ内のレストハウスの地下が仮眠所になっているが、暗い中初めての場所を探すのは難しい。雪が降る中先着組に電話で連絡を取り無事合流できた。こたつもありなかなか暖かい。最初は我々だけだったが朝方までに人が増え、最終的にはほぼ満員になった。


2月5日(土) 天候:雪

乗鞍高原温泉スキー場8:00=白骨温泉8:30〜9:40…コル10:40〜10:50…標高1800m付近12:40〜13:30−コル13:50−白骨温泉14:20

火は焚けないが、コンセントがあるので電気ポットがあればお湯もわかせる。さすがにそこまでは準備していなかったので、それぞれがラーメン屋のお兄さんお願いしてお湯をもらってカップラーメンなどで朝食をとり、登山口である白骨温泉に移動。 登山口の旧料金所はかなりの積雪。周りの雪を車でならしながら順次駐車する。かなり遅れてスタートとなる。急斜面のコルまでは林道を行くが、積雪が多くラッセルに時間がかかる。小ピーク左の急斜面を登った方がよかったか。コルから急斜面がはじまる。ラッセルを交代しながら高度を上げるがなかなか進まない。時折風が強くなると一面真っ黒になり数メートル前のメンバーさえ見えなくなる。後で気付いたのであるが、風で木に着いた雪が落ち光をさえぎるからなのであろう。
1835mピーク手前の平坦になった所で残念ながら時間的に小屋にたどり着くのは無理と判断。ゆっくりとシールをはずし滑走準備をする。その間も時々風が強くなり真っ暗になる。悲劇だったのはちょうど着替えている最中の石黒さんで、アンダーのまま雪だらけになってしまった。
さて、距離は短いが滑走開始。本来なら翌日荷物が軽くなってから滑るのだが、荷物が重いまま急斜面を滑走する。雪は降りたてなので良好だが強風で落ちた小枝が少し邪魔である。コルまで滑り小ピークの西側を滑り車に戻った。
今回テントを持ってきていないので宿無しとなってしまったわけであるが、野村さんの調査力・交渉力により乗鞍に格安で自炊宿泊できる宿を探し、暖かい宿で快適な夜を過ごせた(宿:民宿和泉屋 TEL0263-93-2413)。夕食は、秋田名物きりたんぽ鍋と、名古屋名物赤から鍋、その他各自持ちよりの様々なつまみ。


2月6日(日) 天候:雪のち晴れ

乗鞍温泉民宿6:00=白骨温泉6:40〜7:20=乗鞍高原温泉スキー場8:10〜14:00すぎ=車ごとに帰宅

日帰りで十石山を目指そうと、4:30に起きて朝食を取り宿を出発する。今日も雪が降っている。朝早いので道は除雪されていない所もあり、少し時間がかかり白骨温泉到着。前日のスペースが雪で埋まっている。私の車で雪をならすも、スタックしてしまう。みんなに押してもらったり、毛布を敷いたりしてようやく脱出。その間にも雪は降り続き、みんなの合意で十石山を断念しゲレンデで滑ることなる。
乗鞍高原温泉スキー場に移動しゲレンデ滑走。しだいに雪もやみ青空が広がる。最上部のリフトオープンからしばらくは新雪を楽しむことができた。その後も不整地を求め午後まで滑り、車ごとに帰路に着く。国道手前の急坂で事故渋滞があり、現場付近はアイスバーンでブレーキもきかずヒヤリとする場面もあったが無事帰宅できた。


乗鞍高原温泉スキー場にて乗鞍岳をバックに

反省点など
* 登山口での駐車・身仕度に時間がかかり出発時間がおくれてしまった。
* 積雪の多い時は林道を回らず西側の急斜面を上った方がよいと感じた。
* 小屋泊でも小屋にたどり着かない時を想定してテントは持ってきた方がよい。