今シーズンの新人講習会はスキー協とは別にランドネ独自の新人講習会をやろうということになった。12月の机上講習会には4名の方が集まったが、そこからの参加者はゼロ、代わりにゲストで若林さんが参加しました。スキー協でも何人か集まらなければキャンセルとなりますが、今回は深井さんと相談して、ゲレンデ練習会と平行して実施させていただくことになりました。
1日目は全員で一度滑り、深井班・木村班の2つのグループに分けてスキー技術練習。午後は講師を入れ替えて更に練習。スキー5回目の若林さんには難しい部分もあったかと思われましたが、一緒にできることをやっていただきました。(ゲレンデ練習会報告参照)
午後の練習が終わり、皆が宿に戻ってから、若林さん、木村(ゆ)さん、大西(ヴ)、大西(し)の4人で宿からすぐ近くのゲレンデと林に行きシール着脱、シール歩行、キックターンの練習を暗くなるまでして、翌日のプチ山行に備えた。
2日目は全員で山に出かけました。予定コースは杉ノ原スキー場ゴンドラトップ〜カナメ〜赤倉山肩〜池の平スキー場〜赤倉観光スキー場でした。体力のある若林さんは登りはスムーズにいきました。用具の扱いなどはまだ慣れが必要ではありますが、前日初めて手にしたものなので、それは追々慣れていっていただければと思います。滑りですが、初めての圧雪していない山の新雪に苦労していました。深雪練習を希望している他のメンバーとは一緒に滑ることはできないので、深井さんに滑りのアドバイスをしてもらってから、大西(ヴ)と大西(し)の間で斜滑降、ボーゲン、キックターンを繰り返して池の平スキー場まで、他メンバーのルートと平行して降りていきました。
前日、宿の前で練習したキックターンをフル活用でき、練習しておいてよかったと思いました。また、ルートを選び、深井さんがアドバイスしてくれたように滑れば降りてこられることを実感してもらえればよかったと思っています。
池の平スキー場からはスキー場を滑って早く帰る組と赤倉観光スキー場まで行くチーム2つに別れ、若林さんはスキー場組みで帰宅しました。
(大西 記)
新人講習会(机上および実技)は募集方法と共に来期に課題を残すテーマだと思っています。一緒に楽しく山スキーに行ける仲間を増やしたいという希望は皆が共通して持っているとは思いますが、その募集方法、そして新人の技術講習など、会としてどのようにやっていくのかを考え、来期には更に発展させていっていただきたいと思っています。
ゲスト参加記(若林)
ランドネ・スキークラブの行事に初めて参加させていただくことになった。スキー歴2年、滑るのはこれが5回目。本当に一緒に行っちゃっていいの?と思いながらも出発前にグループ・メールで諸アドバイスをもらいながら少しずつ準備を開始(このグループ・メールがとても参考になりありがたかった!)。1月22日(金)は朝から「今日は残業できません」オーラを出し、誰にも文句を言わさず定時でサッサと退社し待ち合わせ場所へ。角ちゃんチームこと角田さんの車に金子さん、加藤さん、そして諸アドバイスの源「木村(ゆ)」さん、私が同乗し、いざ妙高高原へ。途中のサービスエリアでは偶然事務局の藤澤さんグループにお会いするハプニングがあったりと楽しく目的地へ。角田さんの運テクと綿密な計算のお陰で(これを偶然と言うと天罰が下る)1秒たりともロスすることなく0時ちょい過ぎに高速を降り温泉かふぇ(初日宿泊所)へ。少し経つと木村(あ)さん率いる大西夫妻、由布さんが合流し、翌日からの(過酷な?)スキー練習に備えて就寝。
1月23日(土)8:00 深井リーダーが待ち受ける「ペンション・プルーク」に到着。朝食をとりながら電車組みの福原さん、榊さんを待つ。10時ごろ全員揃いゲレンデ基礎練習へ出発。私はスキーを滑るのが1年振りであり、最初「えっ、スキーってどうやって滑るんだっけ」と今更ながら不安になってしまった。勢いと惰性でリフトとゴンドラを乗り継いで上まで行き、フーッと一息ついたら木村(あ)さんが、「これから皆さんの滑りをビデオ取りながらチェックします」だって。一人ずつ颯爽と滑っていった。みんなカッコいい。私はちょっと腰の引けたボーゲンを披露。深井リーダーと木村(あ)リーダーのチームにグループを分けてそれぞれ練習を開始。私は最初、木村(あ)リーダーのチームへ配属された。横滑り、シュテム、急停止など豊富なメニューの課題が出され、それぞれ真剣に取り組んでいる。レベルは違えども私も一応参加。どの練習も山スキーをやる上で重要な練習であり、なぜその練習が必要なのか理由も歴然としている。もう少し滑りが上手になったら自分でも練習できるように要点を脳裏に刻み込む。
午後はリーダーが交代し深井リーダーのチームへ。深井リーダーの練習も山スキー用の基礎練習。ベンディングターン、ジャンプターン、片足滑り、そして最後は林間深雪滑り。特に林間深雪滑りは楽しくてはまってしまった。といっても決して上手に滑れた訳ではなく、木にハグしたり、ころんで深みにはまって脱出不能になったりと次から次へと訪れる冒険的な体験に胸が高まる。山スキーって楽しいかも。夕方までみっちり特訓を受けて宿へ引き上げる。ただ、私の場合翌日皆さんとプチ山行へいけるかどうかの決断がかかったシール登行の練習が待っていた。大西夫妻と木村(ゆ)さんにシールの付け方を教わって練習場へ。もう辺りは薄暗い。シールをつけてなだらかな登りを練習する。歩くのは滑るより多少ましだったかもしれない。でも突然師匠3人が滑りだし私も一緒に滑ろうとしたら、突然転んだ。「えっ?!」かかとが上がるため普通に滑ろうとしたら転ぶので足を滑らすように。と指示。でもやっぱり上手く行かなかった。滑る時と歩く時はモードを変えないといけないのね・・・いずれ習得するとしよう。キックターンの練習も終え、明日は何とか初山行に参加できることになった。
その日の夜はおいしいプルークの夕食でまず盛り上がり、その後は大西(ヴ)さん手作りスイーツとスキーのDVDで二度も三度も盛り上がる内容の濃い夜の宴となった。スキーをいかに上達させるか等、それぞれに交されるアドバイスを皆真剣に吸収している。ランドネの皆さんと話をして感じたのは「でも」とか「だって」などのエクスキューズは一度も聞かれることはない。私も「でも初めてだし。」とか「だって、よく分からないし・・」などはここでは発言しまい。
1月24日(日)プチ山スキー初体験。本日も朝から良い天気。出発が少し遅れたものの10時半ごろに杉の原スキー場トップに到着しシールを装着。いよいよ山へ出陣。シールでの登りは何とかついて行けたが、下りはことごとく転んだ。苦労している私に深井さんから「シールの下りは唯一“後傾”になっていいところですよ」とありがたいアドバイス。でも、なぜか後傾になって欲しいときにそれが出来ない。トホホ・・・。道中、雪崩を避けるため大木の影で休む。木の真下では休まない。などの多くのアドバイス頂戴しながら上を目指した。そして果敢にラッセルを買って出た木村(ゆ)さん、角田さん、加藤さんが無事私達を目的地(赤倉山の尾根)へ導いてくれた。上で少し休憩をした後、今度は下り。正直私はかなりビビリまくってしまった。こんなにへっぴり腰のボーゲンはしたことがないくらい酷かった。でも大西夫妻の前後に挟まり深い愛情をたんまり受け、また何度となく生き埋めになった私を救出してもらい、何とか赤倉のスキー場のトップまでたどり着いた。現金なヤツと思われるかもしれないが、終わってみればそれなりに楽しかった。
木村(あ)さんの車に金子さんと由布さんと一緒に乗車させてもらい、帰途へ向かう。車中で二日間の出来ごとを回顧。良い天気と楽しいメンバーに恵まれ初山スキー体験はとても楽しかった。体中が痛いが気持ちはすっきりしている。もっとスキーを上達させ、ぜひいつか“プチ”ではなく本当の山行に参加してみたいと思う。
深井リーダー、木村リーダーを始め妙高高原ツアーに参加された皆様、いろいろとお世話になりありがとうございました。皆様方からいただいた数々のアドバイスをこれからも胸にいつか本当の山行に参加できるようがんばります。そして最後に、私の最愛の大西夫妻。いっぱい・いっぱいありがとうございました。山スキーって最高!
<若林 記)