前夜、阿部が藤澤さん宅へ伺い、木村(あ)さんが待つ日野バス停へ向う。
山スキー症候群に犯されている藤澤さんは何度も忘れ物チェックを行なっている。出発後、交通量の激しい路上に急停車しストックの確認に余念?がない。二週連続大きな忘れ物をしているようだ。
木村さんをピックアップ後、中央高速を快調に飛ばす。ナビが伊那インター着時間を23時台を表示しており、1,000円の恩恵を受けるため境川パーキングにて休憩。偶然、蓮華に向うランドネのマドンナ二人、木村(ゆ)さんと大西(し)さんと会う。参加者が多くレンタカーで向かっているとの事、御嶽は寂しく男4名なのに!! 都内には既にスタットレスのレンタカーが無いとの説明に、タイヤを覗くと立派なスタットレスタイヤを装着している。やはり本領発揮の木村(ゆ)さん。眠気も吹っ飛び伊那に向け出発。伊那から権兵衛峠トンネルを越えてスキー場へ向う、駐車場には予想以上に車が多い。一番端にテントを張り就寝する。
6時に藤澤さんの何時もの目覚ましと、町内会の定期音楽が流れるなか起床。素晴らしい天気に気持ちがはやる。颯爽と"なごやん"土屋さんと合流する。ゴンドラに乗り山頂駅着。藤澤さんの念入りなビーコンチェック後いざ出発。駐車台数から予想はできるがなんと行列である。土屋さんのトップで登りだす。森林限界手前を、建設・土木業界の現状と問題点を何故か会話しながら詰めて行く。300mアップで休憩。
乗鞍、槍、富士山まで遠望できる素晴らしい天気である。団体は左の尾根の肩斜面をトラバース気味に登頂している。藤澤リーダー、土屋トップの判断で沢状最下部を登る。スキー面が雪と水平に接し登りやすい。傾斜がきつい登りになるが、土屋さんのペースは登り調子である。振り返ると後続との間があきすぎており、リーダーよりペースダウンの指示がありセカンドの役目不足を痛感。肩直下で木村さんに異変が・・・。足が攣ったようだ。リハビリ山行でもあったが、その後の原因調査で極端な給水不足であったと判明した。回復も兼ねて肩直下で大休止。素晴らしい景色であるがそれにしても御嶽は大盛況の行列である。その後もクトーを使用しないで頂上に立つ。ランドネの拘りか最後の最後までスキーを脱がず登頂。
御嶽 剣ヶ峰山頂にて
土屋さん先頭に滑り出す、先ずはひと気がないお釜方面へドロップ。北面でありさすがに硬い、ビデオ撮影後肩方面にトラバースで移動する。終始土屋さんをトップに滑走し、雪質もそこそこで天候も良くビデオの大撮影会となった。
おんたけ2240スキー場への移動途中に名古屋市の温泉施設で入浴、駐車場に雪が無い場合、藤澤車に常備されているエビスをどうやって冷やすかで盛り上がる。テント設営もそこそこに最近腕を上げた藤澤さんの特製おつまみで乾杯。土屋さんのカレーなべを堪能させて戴く。
藤澤さんの目覚ましで6時起床。土屋さんのこだわり名古屋名物味噌煮込みうどんを食べ、テキパキと片付け8時始発のリフトに乗り込む。ここは本日が最終営業日との事である。昨日もそうであったがこの時期スキー場の下部は雪を寄せ集めて雪道を作っている。ゴンドラは運行が終了しておりリフト3本を乗り継いで山頂駅着。
田の原付近から見た剣ヶ峰と大滝山
何とこちら側は不人気なのか4人で独占状態である。本日は木村さんの体調を気遣いトップをお願いするも、なぜか早い。久々の土屋さんと盛り上がり飲み過ぎか・・・。昨日と打って変わって急登を直登する木村さんにペースダウンをお願いし、清水さん情報の二日酔いに効く?アミノバイタを摂取!!漸くのおもいで王滝山直下の小屋までたどり着く。 昨日、王滝から山頂までは雪が無いことを確認しており王滝山頂で記念撮影し終了点とする。
本日も、土屋さんのトップで滑走開始。これまた速い。1時間300mのスピードで登り、土屋さんのペースで滑ると半日山行である。駐車場に戻り、夏を思わせる気温の中、後片付けを行なう。ダート道を猿を蹴散らし、王滝村営の温泉に入浴。湯船から本日滑走した斜面が望め大満足の山行を振り返る。王滝側は標高差は少ないが後半急登を強いられる。静かな山行を望むので有れば断然静かでお勧めである。
2月は強風で雪面がカリカリ状態。4月では少々雪不足。参加メンバーによるが、山行時期の判断が難しい山域である。東海支部との交流を考えれば乗鞍含め定例化したい山域でもある。
(記録:阿部)
ルート図(赤点線が登り、青点線が滑走)