* ロープウェイから睡蓮沼のコースは滑降していると解り難い雪渓の割れ目がいくつかあり要注意であった。厳冬期は緩斜面のラッセルが大変でツアーは難しいようだ。
* 高田大岳、谷地温泉のコースは、高田大岳の最後の登りはスキーを背に這松をかき分けて頂上に至ったが、頂上直下からの大斜面を大きなターンで一気に滑れたのは雪質も良く素晴らしかった。
* 赤倉岳から箒場岱のコースは1月末にも天候に恵まれて滑ったが、春スキーものんびりしていて楽しい。
八甲田は1月、2月のパウダー狙いのみであったが、今回はじめて八甲田の春スキーを楽しんだ。この時期、八甲田のツアールートには標識が整備され周回道路も開通しているが、バスは土日休日のみで、運行回数も少なく、また、上から見難い雪渓の割れ目も多いことから酸ヶ湯温泉のガイドツアーに参加した。天気も良くガイドまかせで、しかも仙台と新潟の知人と再会する等で楽しい春スキーであった。
酸ヶ湯温泉では新しい趣向として週末に千人風呂で笛(和竹)の演奏があった。演奏者も風呂に浸かりながら「ねぶた」の曲などを奏でるが、打たせ湯など風呂場の音と不思議に調和して目を閉じると桃源郷にいる気持ちであった。
今回は利尻冨士山行に参加するための北海道行きの途中スキーであった。休日の高速道路料金が最大1000円となったので、東北道を走り、八甲田で春スキーの後、青函フェリー経由で北海道に入り利尻冨士山行組と合流することにしたものである。ちなみに、高速料金1000円、フェリー代、ガソリン代の合計は青函フェリーが値下げしたので大洗・苫小牧フェリーで行くルートとほとんど同じである。
(井上 記)