2009年3月 尾瀬縦走 会山行報告

3月20日(金) 天候:雨時々みぞれ のち曇り

桧枝岐 中土合公園(11:50)---キリンテ橋(12:50)---七入橋(13:40)---御池付近 テント場(16:30)

浅草 6:20発の東武線快速で会津高原尾瀬口駅へ。清水さん、藤澤さんとは春日部で合流。会津乗合自動車バスで終点の桧枝岐中土合公園で下車し、売店の軒下で仕度をして出発した。心配していた雪も除雪の終点からずっと有り、シールで歩くのに問題は無し。出発したとたん陽が射しているのに小雨が降りだして中々やまず、途中からみぞれに変わったりして鬱陶しい。
延々と続く林道の水平移動も七入橋を渡ってしばらくして終わり、ようやく本格的な登りに入る。すねまでもぐるグサグサの雪をラッセルしながら高度をかせぎ、小一時間程で標高1340m付近の台地に到着。ここから御池付近の幕営予定地までの林道がまた長くてうんざりした。時間も予定より遅くなったので沼山峠からの林道を横切った白樺の林の中を整地し、4-5人用エスパースを2張り張る。
Aテントの夕食は清水さん食当の豪勢な鍋。手間暇をかけて準備をした上で食材を持ってきてくれて皆で感動。藤澤さんは凍らせて持参した4本のエビスビールが最後まで融けずに翌日に持ち越す事になった。夜は満点の星空で、夜半から朝にかけて かなり冷え込んだ。


3月21日(土) 天候:快晴

テント場(7:30)---広沢田代(8:30)---燧ケ岳山頂(12:10)---沼尻(13:35)---三平峠入り口(14:45)---三平峠(13:30)---一之瀬休憩所(16:40)---大清水(17:00)



5時起床 7時出発のつもりだったが、結局7:30出発となった。テントのフライの張り綱をストックの取っ手に引っ掛けて雪に埋めたら明け方の冷えで雪が蒼氷のように凍ってしまい、掘り出すのにくたくたになってしまった。燧ケ岳への斜面は硬く、早めにクトーを着けて登った。1段目の台地の広沢田代で休憩。快晴の下 360度の山並みが素晴らしい。歩き始めて直ぐ 前を歩く仲間の写真を最後部から撮った後デジカメを落としてしまい、熊沢田代を過ぎてから気がついたが もう後の祭り。
熊沢田代から先は雪面がかなり固いため慎重に登る。前週の山行でクトーを壊したヴォルフはクトー無しのため階段登行で山頂まで登ってしまった。最後のほんの一登りの急斜面は数名板を外してつぼで登る。5年ぶりの燧ケ岳の山頂は快晴で風も弱く、本当に素晴らしい眺めで感動した。今日は室岡さんの誕生日のため、予め用意しておいた祝い用のタスキを着けてもらって記念撮影。

燧ケ岳山頂にて
燧ケ岳の山頂からは東側の急斜面をトラバースし、そのままナデッ窪沢に滑り込む。昨晩冷えたお陰で雪面は適度に硬く、予想していたよりずっと滑りやすい。モナカ帯が現れる事も無く そのまま雪面が柔らかくなり沼尻平まで 快適な滑走が楽しめた。
休憩の後はハイライトの尾瀬沼縦断。全面凍結しているか心配したが全く問題なく、途中燧ケ岳を何度もふり返りながらのんびり尾瀬沼山荘のあたりまで縦断した。快晴の下で尾瀬沼の上からの燧ケ岳を仲間に見せてあげられて本当に良かった。三平峠まではシールを着けて一登りだか長い行程のため皆疲れ気味。エネルギーを補給して一之瀬までの下りに入る。
途中まで尾根伝いの登山道沿いに滑るが、南側の急な登山道には入らず、そのまま尾根を快適に下る。小さな沢を渡り、雪に被った橋を渡ると一之瀬の休憩所。もうここまでくれば林道を下るだけなので一安心だが、ここで花粉症持ちのメンバー全員が花粉に反応してくしゃみを連発。マスクをして大清水までの林道を一気に下る。乾いた除雪の最終地点にテントを張り、最後の晩餐。今宵は明日誕生日の中川さんのためにケーキまで用意して Happy Birthdayを合唱。きっと思い出に残る誕生祝いになってくれるだろう。アレンジしてくれた仲間達に感謝!


3月22日(日) 天候:曇り時々雨

大清水(8:15)---戸倉(10:40)

6時起床で出発の準備。出発しようとしたとたん小雨がぱらつくが、戸倉まで大した雨にはならなかった。ここからはスキーを担ぎたくないため 林道の脇に残った雪をこまめに拾い、かなりキワドイところを無理やりスキーで歩いたり滑ったりした。最後発電所の手前から1.2kmくらいは板を背負っての歩きとなったが結局林道の7割程度はスキーで下れたと思う。
戸倉で温泉に入り、ビールを買ってバスの中で乾杯! 沼田駅前の蕎麦屋で軽く打ち上げし、電車の中でもビールを飲みながら帰宅した。


大清水にて

目まぐるしく変わる天候の中、核心部の燧ケ岳登頂と尾瀬沼縦断を快晴の下で楽しむ事ができて素晴らしい山行だった。

(記録:上林)