2009年2月 那須三本槍岳・赤面山 会山行報告

2月27日(金)

池田車午後一人で先発。田原車は、和光市駅で22:00関、木村を拾い、黒磯PAで筑波・東海からの川久保車と合流。0:05那須ICを出て、池田車の先導で、池田別荘へ。一時間弱宴会の後、三部屋に分かれて就寝。


2月28日(土)

ゴンドラ終点(1430m) 出発8:35〜(シール)〜10:30スダレ山山頂(1870m)(スキーデポ)10:55−(アイゼン歩行)−11:25三本槍岳山頂(1917m) 11:50−(アイゼン歩行)− 12:15スダレ山山頂12:35−(歩行)−12:40カール上部 =(スキー滑走)=13:00中の大倉尾根1600m地点(大休止) 13:30=(スキー滑走)=13:45ゴンドラ終点

6時起床。各自 食事の後、7時過ぎに2台の車で、マウントジーンズスキー場へ向かう。昨夜の薄雪をかぶった木々、畑などが朝日に輝き素晴らしい景色を見せてくれている。 道すがらその美しさに見とれながらも、積雪の少ない山々を眺め、今日の山スキーに思いをめぐらす。スキー場到着後ゴンドラに乗り、終点で山スキーの用意をする。晴れ渡る空と微風、天候による不安はない。後の不安は滑走に足る雪の量と雪の状態のみだ。
第3ペアリフト(この週末は運休か?)方向に進み、そこから「中の大倉尾根」のなだらかな斜面をゆらゆらと進む。先行者一人のスノーシューのトレースがある。また、尾根上にはテントが数張り見受けられた。 途中汗ばんできて衣類の調整をし、スダレ山への急斜面手前でクトー付け、山頂には10時半に到着。


スダレ山頂上にて

この前後には那須特有の強い風に吹かれたが、天候は相変わらず晴れ!茶臼岳、旭岳が良く見えていた。周囲の景観を堪能した後アイゼンに履き替え、スキーはデポし、三本槍岳を目指す。途中、登山者とすれ違って話をすると、彼らが山頂にいるときは風が強かったとのことだが、いつの間にか止み、良く締まった雪の上をラッセルすることもなく、30分弱で山 頂に着く。この那須岳最高峰の三本槍岳(1917m)は栃木県と福島県の県境に位置し、またその名前の由来は、会津藩、白河藩、黒羽藩の三藩が毎年山頂に槍を建てて藩の境界を確認したことに由来するのだそうだ。
記念証拠写真をとり、山頂からの展望を堪能し、また、周囲の山の同定、山スキーに最適なコースを物色したりと、思い思いにすごした。スダレ山に引き返し、カール状のスキーに最適そうな斜面上まで移動し、スキー滑走開始!硬い斜面をそれでも楽しみながら滑り降りる。私は、今シーズン始めての滑走で若干ビビリ気味・・・・・また、みなの颯爽たるスキーをビデオ撮影する。まだまだ時間は早い。尾根上の1600m付近で大休止。その後、尾根上のゆるい斜面を各自、おもいおもいに第三リフト終点まで滑る。あとはゲレンデを滑るだけだ。



田原氏は、川久保氏の友人、大塚氏のスキーコーチ。さすがに若く、かつボードは自由自在とのことで上達は早い。帰路に五峰の湯で汗を流し、アルコール(いらないの に・・・・ぶつぶつぶつ)、つまみ等を買って、池田別荘に帰る。
夕方、合田氏を黒磯駅まで迎えに行き、夜は川久保氏特製(料理長は田原氏と大塚氏)水炊きに舌鼓をうつ。酔っ払いは色々管を巻いていたが、素面の私には関係ございません!!!22時過ぎに就寝。明日は、赤面山から北東尾根を滑るとの案も出たが、6時起きで赤面山をスキー場から往復と決定。

3月1日(日)

白河高原スキー場(休業中) 駐車場(1090m) 出発8:45〜(シール)〜 10:00ゲレンデ終点付近(1480m) 10:15〜(シール)〜10:55赤面山山頂(1701m) 11:20=(スキー滑走)=11:30大休止(1550m付近) 11:55 =(スキー滑走)=12:15駐車場

6時起床。もっとも、老人倶楽部組は早朝から起き出してなにやらやっているようだったが(私も本来な ら今シーズンから仲間入り??でも、下限年齢をあげれば問題ないかな?)・・・・・今朝は豚汁。今日の料理長も田原氏。普段家では料理をしないとのことだ が、何故か美味だ。我々の舌がおかしいのかもしれない・・・・・。
8時前に3台の車で現在休業中の白河高原スキー場へ向かう。昨日と打って変わって、どんよりとした天候だ。KIT効果(脚注)も今日はないのか?はてまた、G効果がこれを完全に打ち消しているのか?山は雲に中に姿を隠している。マウントジーンズスキー場からこのスキー場までの道は、昨年まで有料道路(那須甲子有料道路)だったが、現在は無料になっている。高原スキー場の駐車場にはすでに5 -6台車がある。我々の後にはすぐに2台ほど現れる。話を聞くと、今日は(3月第1日曜日)は、白河山岳会主催の山スキーの企画の「赤面山〜新甲子温泉」 スキーツァーをやっているとのことだ。誰でも参加歓迎で、山頂では宴会もあるとのこと。誘われたが、本日は遠慮し、来年の参加を約束する。
白河山岳会の HPは、http://www.shirakawa.ne.jp/~katayama/。 このコースは昔からやっているとのことで、特にブナ林の中の滑走は圧巻だそうです。「ブナ林を滑らないとこの山の魅力はない」とも断言されてしまった。 おもむろに駐車場を出発、本ゲレンデの左端をシール登行。しばらく上るといつの間にかどんよりした雲は消え青空が広がっていた。ゲレンデ最上部付近で 大休憩。
不調の田原氏(飲みつけないワインのせい?<=本人否定)は若干遅れ気味。風も爽やか、春の山スキーの様相。これからはブッシュ帯と岩を避けながら山頂を目指す。白河山岳会一行と思われる団体は山頂から伸びている北東尾根の岩だらけの尾根を降りていく。多分彼らの宴会のおこぼれをいただける可能性はなさそうだ。
山頂で休憩・写真撮影・眺望後、スキーを履いて唯一の開けた斜面の上部を目指す。若干南よりに着いてはしまったが、開けた斜面を一気に滑走する(ビデオを取る暇のありゃしない・・・)。今日は昨日の成果か、大塚氏もスムーズに滑り降りてくる。とうとう川久保氏を追い抜いたか?青空の下、林の中で昼食にする。ゲレンデに出た後リフトに向かって左の斜面を滑る。が、ブッシュや岩が出ていて、快適とは言いがたく、トラバースで、リフト右側の斜面に戻る。こちら側ならこのスキー場唯一と思われる大斜面(大したことないけど・・・・一応・・・)があったのだが・・・その後は、駐車場までおもいおもいに滑り降りる。
その後、昨日と同じ「五峰の湯」に入り、解散となる。 費用:別荘使用料1000円/人、食料費850円/人、ゴンドラ1000円/人、入浴代(割引を考慮して2日合計)1150円/人、交通費7000円/人(田原車)。その他は個人

(脚注)KIT効果:「KIT KAT」というチョコレートをご存知でしょ?これは「きっと勝つ」をもじったものだそうです。(えっ?知らない?私も、ドイツ人に教えてもらうまで知らなかった・・・・)。これから「KIT HARE」(つまり、「きっと晴れ」)という用語が生まれたそうだ。(誰が何時作ったかは、この際問題にしないで・・・)。この「KIT」に相当する人と山に行くと何故か「晴れ」なんだそうです。何故かこの効果は「本場アルプス」や今冬の「八甲田」「北海道」でも絶大な効果を発揮!!今回は「I」なしの 「KT」でも、その効果を証明したのである。

(木村あ 記)