2009年2月 白馬乗鞍岳・鵯峰 会山行報告 会山行報告

2月8日(土) 天候:晴れのち雪

白馬乗鞍岳に変更した。信濃大町に着いても街中は全く雪が無くびっくり。単独の村上さんを神城で降ろし、栂池スキー場の駐車場に到着したのは午前2時。雪の無い駐車場の隅にテントを張り早速前夜祭。

7時半に起床して朝食を食べて出発の準備。なんやかんやでゴンドラの列に並んだのは9時過ぎになり、10時半ゴンドラの終点から歩き出す。快晴のぽかぽか陽気で大汗をかきながら約1時間で成城小屋に到着。ロープウェー終点横の白樺に囲まれたスペースにテントを2つ張る。
不要な荷物を置いて身軽になり、白馬乗鞍岳に向けて出発。ずっと快晴だったが、天狗原の手前あたりで西から真っ黒い雲が出て白馬三山の稜線にかかり始めた。
天原の祠で休憩して白馬乗鞍岳の山頂を目指して登り始める。しばらくして風が強くなり小雪も舞い始め、急に視界が悪くなり、山頂を断念して標高2400m付近でシールを外して滑走の準備。清水さんと上林がシールの裏に張るビニールシートを1枚ずつ風で飛ばしてしまった。いざ滑走開始だが視界は0m。かろうじて足元が見える程度で斜度も判らず、思わず昨年の吾妻での彷徨が頭をよぎる。1ターンずつ慎重に高度を落としていたら、数秒視界が開けて「今だ!」とばかりに滑走。少し重めの深雪を楽しめた。天狗原に降りてしまえば視界は良好で、ところどころモナカ雪の悪雪と格闘しながらテント場に戻った。
夜はテント2張りに分かれてそれぞれに夕食を堪能した後、片方のテントに全員集まって大宴会で楽しいひと時を過ごした。


天狗原にて


2月9日(日) 天候:雪のち晴れ

6時半起床の予定が全員で寝坊して7時半起床。夜間の降雪と風で吹き溜まった雪でテントの周りが埋まっていた。ゆっくり朝食を取りながら今日の行動を考えるが風が強く中々方針が決まらない。結局テントを撤収してひよどり峰に登り返し、栂池スキー場までの尾根を下る事にする。
のんびり撤収していたら出発が11時になってしまったが天候は回復傾向でいつものように結果オーライか。人数が多いので何事にも時間がかかる。鵯峰までの標高差ほんの100mを交替しながらラッセル。最初に高度を稼ぎすぎて一つ手前のピークに出てしまったので少し下って登り返してひよどり峰の山頂(1923m)に到着。少し風はあるが展望は素晴らしい。



シールをはずして少し下った樹林帯で大休止。初めての尾根なので少し偵察して問題無いと判断し、南東尾根を標高差約600m滑って栂池高原スキー場の一番右端のゲレンデを目指す事にする。雪質はいろいろ変わったが広い尾根でそれなりに滑りも楽しめた。最後の急な痩せ尾根を過ぎると、気持の良い広い緩斜面となりゲレンデの最上部に出た。最後カチカチのゲレンデを途中まで全員でトレーンで滑り、ロープウェー乗り場に到着してフィニッシュ。栂池温泉で汗を流して解散。

反省点
2日間共朝の出発が遅く、初日は悪天につかまってしまった。人数が多い時は特に迅速に行動するように心がけないといけない。

(上林 記)


GPSルート図