2009年1月 神楽ヶ峰周辺 会山行報告

1月17日(土) 天候:雪

みつまたステーション(7:40)=第一高速リフト終点(10:35)・・・・神楽ヶ峰(12:20)・・・・  中尾根(13:50)−南東斜面−和田小屋(15:10)−みつまたステーション


7時30分 三俣ロープウェーリフト売り場に集合。同40分に三俣ロープウェー乗車。前夜から降り始めた雪がかなり激しく風も強い。足慣らしと天候の状態を見極めながら、かぐらスキー場で10時15分までフリー滑走する。
10時35分 かぐら第1高速リフト終点より神楽ヶ峰目指して、リーダー室岡さんが先頭にシール登行開始。先行隊のトレースがあり、ラッセルせずに済むので大いに助かる。11時10分、第5リフト終点着、10分休憩。同20分に登行再開。30分程で夏道分岐に出て南に稜線沿いに進むと、間もなく先行トレースがなくなり、ラッセルを交代しながら痩せ尾根のアップダウンを進む。12時20分どこが山頂かはっきりとしない神楽ヶ峰到着。
12時25分、山頂と分岐の鞍部に戻り、シールを外して昼食休憩。12時55分、その地点から東斜面を1970m地点まで一人ずつ滑走する。雪質良くスキー走る。13時20分、再びシール着装、神楽ヶ峰の稜線をトラバース気味に巻きながら中尾根を目指し登行再開。中尾根のピーク1984m地点で小休止。
14時10分、中尾根の東端上に立つ。コース検討の結果、尾根の滑走ではなく、眼下南東に広がる無木帯の大斜面(真中に樹が一本だけ立つ)を滑走することに決定。同20分滑走開始。滑り出しは少し急だが、斜度も適度で雪質もパウダーに近く見通しも利く絶好の状況だ。鈴木さん先頭に突っ込み、室岡さん、藤澤さん、雄叫びを発して滑走する。皆思い思いに大斜面を一気に滑走して満足の表情。山スキーヤーには実に爽快な斜面だ。第5リフトの乗り場近くまで滑って小休止。
 谷の迂回路の上の樹林帯をトラバースして、かぐらゲレンデに15時10分着。和田小屋で矢口代表と木村ゆかりさん他の東京スキー協山スキー入門教室のパーティーに出会う。営業時間終了につき無料休憩所に移動して休む。15時半ゲレンデで解散し、フリー滑走で三俣へ下る。


1月18日(日) 天候:快晴

みつまたステーション(7:45)=第一高速リフト終点(8:35)・・・・中尾根(10:00)・・・・清八の頭(11:30)−1750m(12:20)・・・・中尾根(13:10)−和田小屋(13:30)−みつまたステーション


7時45分、三俣ロープウェーに乗り込む。8時35分、かぐらスキー場第1高速リフト終点より中尾根目指してシール登行開始。昨夜のリーダー打ち合わせで雁が峰までのラッセルは困難と判断し、第5リフトの少し上から東側に滑り込む予定だったが、天候があまりにも素晴らしかったので、再びルート変更し中尾根を越えて霧ノ塔の途中まで行ってみることになった。
9時25分、第5リフト終点着、小休止。10時に中尾根のピーク1984mに着き、15分休憩、写真撮影。10時15分登行再開。この時期にしては珍しい快晴で眺望が利く絶好の日和で2010mの清八沢ノ頭を目指す。清八沢ノ頭の最上部は三角錐の急峻の山なので雪崩の危険を避けて稜線上を登り詰める。11時30分、清八沢ノ頭到着。シール外して休憩、捕食。眺望満天で正に絶景、巡りなす雪山の美しさに打たれる。遠望した眺めでは雪崩そうな不安を感じたが、近づくにつれて雪質締まり斜面安定して見通しも良いので、これはいけるという気持ちが高まった。リーダー判断でピークから南東大斜面を滑走することに決定。



 11時45分、滑走開始。雪崩を誘発しないよう下の谷に向かって一人ずつ滑走する。視界の届く範囲の距離に限定し4回に分けて滑走を繰り返す。実に壮大な斜面で斜度も見た目ほど急ではない。前日ほどのパウダーではないが、雪質良くスキーもほどよく回転する。こんな大斜面を滑れるとは思っていなかったので、清八の頭から1750mの沢床まで標高差250mを滑りきり皆感激の様子。これこそ山スキーヤーの醍醐味だ。
小休止のあと12時20分、再びシール着装し中尾根に登り返す。時計回りにトラバースしながら13時10分北斜面の上に到着し、シール外して昼食休憩、13時30分滑走準備、同40分、いよいよ最後の中尾根の北斜面の滑走だ。雪崩の誘発を避けて一人ずつ滑走する。滑り出しは少し急だが適度な斜度だ。上部は雪重からず回転しやすかったが、次第に雪重くなり深みにはまるとスキーが思うように走らない。最後の長い斜面を快適にと思ったがそうはいかなかった。深雪の技を磨くしかない。
14時ゲレンデに向かってトラバース開始。時計回りに谷を迂回して祓川の源頭をかすめ樹林帯を過ぎてかぐらゲレンデに出る。14時半かぐらゲレンデで解散。
今回は新雪と深雪の大斜面を何本も滑走することが出来た実りある山行でした。特に清八ノ頭からの大滑走は自信の糧となり、思い出に残ると思われます。リーダーの室岡さん、サブリーダーの中川さん、計画、実施終了までご尽力有り難うございました。大変お世話になりました。参加者の皆さん、楽しい山スキー有り難うございました。全員に感謝、感謝!

(記録:関)