2008年10月 紅葉のトンネルがあざやか - 朝日連峰縦走 個人山行報告

10月4日(土) : 左沢駅10:09〜10:20 -(タクシー)→ 古寺鉱泉11:20〜11:40 → 鳥原小屋14:50
10月5日(日) : 鳥原小屋5:00 → 小朝日7:00〜7:10 → 大朝日岳9:10 → 竜門山11:50 → 寒江山13:50 → 狐穴小屋15:00
10月6日(月) : 狐穴小屋5:00 → 以東岳7:20〜7:30 → 大鳥小屋10:10〜10:30 →泡滝ダム13:30〜14:00 -(タクシー)→ 鶴岡15:10〜16:05

夏に雨で敗退した清水さん、中川さんのリベンジ計画に便乗させてもらい、紅葉の朝日連峰に行ってきました。
天気が徐々に悪くなる予報だったため、初日は大朝日小屋を提案したが、紅葉シーズンは混むということで、当初の予定通り鳥原小屋に向う。古寺鉱泉を出て、歩きやすく整備された登山道を登ると、さして苦労もせず、鳥原小屋に到着。小屋の手前に湧き水もあり、水をくんで小屋へ。「誰もいないよ」などと言っていたのに、すでに先着の団体さんが大宴会中だった。それでも、ひとりのスペースは十分とれるくらいの混み具合。快適に過ごせた。
翌日、まだ暗いうちの、5:00に小屋を出発。朝日をみながら小朝日へ。小朝日から大朝日へは、いったん下って登り返す道になっている。下る道は紅葉が両側からせまり、眼下にあざやかな黄色や赤が広がっている。これぞ「秋」な絶景だ。
大朝日小屋へ行く登山道では大勢の人とすれ違う。昨日は総勢70名が泊まったとのこと。鳥原小屋にしてよかった。大朝日小屋に荷物をおいて山頂へ。さっきまで山頂が見えていたと思ったのに、いきなりガス。まわりの展望がなく残念。
小屋に戻って荷物を持ち、あとはひたすら稜線を歩き、狐穴小屋を目指す。狐穴小屋は、前回きたときに立ち寄った小屋。こじんまりしていてきれいな小屋だ。この小屋に泊まりたかったのよねー、と私は大喜び。前日と違って誰もいない2階を占拠して宴会の準備をはじめた頃、もう1パーティ到着。何度か朝日にきているらしい女性4人で、村上からあさひ湖を出発して登ってきたとのこと。寒江山に向っているとき、左手にきれいにのびていた稜線だ。行ってみたいが、かなりのロングコースな上に、まむしが出るらしい、ときいてひるむ。
最後の日も5:00出発。夜中からあいにくの雨。天気は下り坂だったけど、朝からみごとに降っている。朝もやの中を以東岳に向う。展望はほとんどない。朝日連峰の雄大な全貌がまったくわからない。ときどき、ちらっ、ちらっと雲の切れ間から左右の稜線が見える程度だ。ちらちらと見えるから、余計見えないのが残念に思える。
大鳥池のほとりを歩いて池ポチャした、という狐穴小屋の方たちの情報から、大鳥池からの直登コースは避け、大鳥池に向って右手の迂回コースをとることにする。このコースはロングコースだけど、岩場あり、森あり、で、変化に富んでいておもしろかった。ここでも紅葉のトンネル。秋満喫だ。 結局、大鳥小屋まで雨。やっと小雨になったが、泡滝ダムまで降り続いた。タクシーで鶴岡に行き、鶴岡駅の近所の第一ホテルの温泉(なんと2,000円)に入って帰京。
残念ながら朝日の全貌が見られなかったので、来年もう一回、今度は日暮沢からのルートで登ろうね、と新たな計画ができあがった。
(木村 ゆ 記)