JR赤羽駅に20時30分に集合し、順調に走って小谷温泉 栃の木亭前の駐車場に午前1時前に到着。道路沿いは驚くほど雪が少なかった。すぐにテントを張って前夜祭。1時間ほど飲んで就寝したが、就寝してすぐ土屋君が到着したようだった。
6時半に起床して朝食を取って出発。気温は高いがどんよりした曇り空。既に除雪が済んだ林道をスキーを背負って歩き出す。2月末の吾妻縦走以来1ヶ月半ぶりの山である。日帰りピストンなので荷は軽く いいペースで歩き続けて約40分で夏場のキャンプ場方面の分岐に着いてしまった。除雪は湯峠方面まで続いており、何箇所か車を停めるスペースもあったので、ここまで車で入ることができる事が判って少し悔しい思いをする。
いつもはキャンプ場を越えて ワセ沢から入り P4,P3,P2 と尾根沿いに登るが、今回は夏道沿いに登ってみる事にする。奥ワセ沢を越えて直ぐの尾根から取り付く。取り付きは急斜面だが、しばらく登ると斜度が緩くなり登り易い斜面となる。広いブナ林が素晴らしい。途中から夏道をはずれてP3とP2の間のコル付近の尾根に出て、あとはひたすら尾根沿いに登る。気温が高く雪が腐って足元から雪が崩れて少々難儀する。最後の広大な雪面を登ってP2(1838m)に到着。約4時間で着いてしまった。清水さんは2年越しの宿題を一つ解消。
ガスで視界が無いが時間はたっぷり有るので大休止しながらガスが晴れるのを待つ。時折切れるガスの切れ目から雨飾山のピークが見え、北アルプス北部も一瞬見えた。のんびり待ったがガスが晴れないので
滑走を開始する事にする。重くて滑りにくい雪だが 土屋君はあっという間に見えなくなる。1600m付近から尾根の東側の無木立の広大な斜面を快適に滑り、樹林帯をトラバースしながら高度を落とす。トレースをたどって奥ワセ沢を降りたら最後の最後で水が出ていて、ヒヤッとしたが脇をクライムダウンして滑走終了。青空の下
大海川沿いに板を滑らせて林道に到着。林道を40分ほど歩いて栃の木亭前に到着したが、この林道歩きで1ヶ月半 療養していた膝に酷い痛みが再発(涙)。今夜の宿の山田旅館に移動し、長風呂の後
豪勢な夕食を堪能し、2次会では このメンバーならではのディープな話しで盛り上がる。
山田旅館については、客観的に見て食事は値段相応、サービスは良いとは言えない。スキー置く場所無し、スキー靴も最初は置く場所が無いと言われた。部屋のストーブ既に撤去(4月はまだ寒い)、こちらのミスだが予約の不備について何度も文句を言われた。宿泊者専用の露天風呂も狭くてイマイチだった。
雨飾山P2にて
朝食後 大草連に移動して板を担いで歩き出すが、幸い除雪は進んでおらず直ぐにシールを付けて林道を登っていく。1050m付近で大渚山への尾根に取り付き 快適なザラメの斜面を登る。昨日より気温が低いためあまり雪が腐らず、土屋君を先頭にどんどん高度をかせぐ。頂上直下はいつもの雪庇も発達しておらず なんなく大渚山 山頂(1566m)へ到着。
うす曇の中 妙高本山、乙妻山、高妻山、北アルプス北部が見え、昨日登った雨飾山の尾根も目の前だ。風もあり気温もやや低めなので写真を撮り、とっとと滑走を開始する。雪は適度にしまっており、ブナの疎林の中を快適に滑る。どんどん滑りあっという間に林道に到着。林道もすぐに終わり、なんと山頂から30分で大草連に到着してしまった。
山田旅館に戻って温泉で汗を流しフィニッシュ。帰りに蕎麦を食べて名古屋に帰る土屋君と別れ、帰路についた。
大渚山山頂にて
反省点:特になし
感想:同時期の山行と比較して周辺の山の雪が格段に少なく、地球温暖化を身近に感じた山行だった。来シーズンは雨飾山のピークを狙いたい。
(上林 記)