2008年3月 守門岳・浅草岳 会山行報告

3月28日(金) 天候:雨〜雪〜吹雪

20:30 石黒車は西国分寺で沖縄から戻った木村さん、大西x2をピックアップして出発。道中雨から雪、吹雪と天気は一転二転。いずれにしても明日はあまり期待できそうにない。雨だったら即刻温泉はしごか?雪ならどうする?と車内で話す。
深夜過ぎに道の駅「いりひろせ」に到着。早速テントを張っていると、野村車も到着。もう一張り張って、大きい方で宴会。2時頃まで宴会をしてしまっただろうか・・・・睡眠時間は4時間取れるかどうか。


3月29日(土) 天候:雪

二分(7:30着、80:00発)→保久礼小屋(10:20着、休憩) →キビタキ避難小屋(11:30着、休憩) →大岳山頂(12:50着) →保久礼小屋(14:45着、休憩) →駐車場(16:00着)

朝起きると雪。本格的な雪だ。誰も疑問も持たず(?)出発準備をして二分へ。7:30に二分で井上さんと合流。支度を整えつつ、最後にリーダー石黒さんが「最後に確認ですが、皆さん行きますね?」と言ったが、誰も否定する人もなく出発準備が進められた。
8:00駐車場発。最初は平坦な歩きだった。取り付きで少々迷う・・・迷うというより雪が少なくて回り道をする場面もあったが、雪は降るがまだ視界もあり、順調に進む。
雪は降り続き、時々水を多く含んだ湿った雪になる。それでもキビタキ避難小屋あたりまではよかった。高度を上げ、樹林限界に達したあたりから、視界が悪くなる。ホワイトアウトというのだろうか。右側が雪庇らしいがそれもよく見えない。途中から先頭になり、このコースを行ったことがある深井さんも慎重に歩いている。大岳山頂らしきところでシールをはずす。視界はないし9人でまとまって行動はなかなか大変なので2班に分かれて北側の尾根にトラバースすることにする。右手は雪庇と崖、落ちたら助けに行けません、とリーダーが説明する。皆緊張しつつトラバースを開始。それにしても、周りは真っ白、目標物になるものも何もなく、滑っているのか止まっているのかもわからず、酔った気分になってくる。石黒さん先頭でトラバースしていくが、急に切れていたり、凹凸があったり、苦戦している。別班の深井さんもプチ雪庇を踏み抜いたらしい。
木が現れるまで、とにかく「白」一色。何が何だかわからない中を滑ってきた。見えれば見事な1枚バーンだったらしい。
その後は比較的スムーズに下ってきた。16時駐車場着、17時には民宿「喜楽荘」着。浅草山荘がいっぱいでこちらにしたのだが、とてもいい民宿だ。お風呂は小さいが、部屋は大きくきれいで、食事も充実していた。

3月30日(日) 天候:

起床(07:00)→大自然館前駐車場(07:40発)→CP6(09:30)→CP9(10:50)→浅草岳山頂(11:50/12:30発)→ピット堀(13:30/14:00発)→大自然館前駐車場(14:55着)

今日は雨でなくて雪でも絶対に温泉梯子ツアーになるだろうな、と思っていたら、昨日とは打って変わって晴天。お願いしていた早目の朝食を済ませて7時には宿発、7時40分には大自然館前駐車場を到着した。昨日とは違って、他のスキーヤーが大勢いて、駐車場も混んでいる。
景色を見ながら、快調に高度を上げていく。やはり周りが見えるのは気分がいい。昨日は何が何だかわからなかった守門岳もよく見え、あんなに立派な山だったんだ〜、と感激する。午前中の雪質は良く、貪欲にあちこちの斜面を滑っては登るテレマーカー達もいたが、我々はゆっくり景色を楽しみながら休みを取りつつ山頂を目指す。確かに楽しく滑れそうな斜面はあちこちにある。
浅草岳山頂で長めの休みを取り、シールを外して下降開始。登りと反対に降りて行く人達もいたが、我々は基本的には登ってきたところを降りた。時間に余裕があったので、途中休んで深井さんのピット堀講習会もした。後半は雪も重くなってきて、疲れる滑りだった。15時前には駐車場に戻り、浅草山荘でお風呂に入ってから解散となる。
今回は「行った事のない山に行ってみたい」という希望が2つも叶った山行だった。両方とも週末を使ってピストンするには滑り応えのある山だと思った。そして、もう一つわかったことは、晴天で山のすばらしい景色を見ながら歩くのは本当に気持ちよく、それがあるからこそ辛い時があってもまた山に戻りたくなるものだが、報告書を書く時になると、苦労した山行ほど書くことがある・・・・・


浅草岳からの滑降