2008年2月 烏帽子岳〜鷲ヶ岳(岐阜県分水嶺)個人山行報告

日本分水嶺走破者につきあって岐阜県の「めいほうスキー場」から烏帽子岳、鷲ヶ岳を経て、鷲見集落に下った。そのあと野伏ヶ岳の予定だったが、縦走に予備日を使い果たし時間なく帰宅した。野伏ヶ岳は来年に。明宝へは安房トンネルを抜けて高山から清美経由で丸一日かかる。

2月28日(木) 曇り後、晴れ リフトを使い山中峠へ。昔、遠州の産物、塩やお茶が運ばれ荘川方面からは季節労務者の生活道であった。ゲレンデを通過して稜線の一角で幕営。

2月29日(金) 晴れ 烏帽子岳1.625mを過ぎると、痩せ尾根となりアップダウンが激しい。対面に見える鷲ヶ岳の山並みが威嚇するように白い巨体を誇示する。白尾分枝へなだらかな稜線を登ると、急崖に直面。ここはピッケル、ザイルなしでは難しいので翌日の巻き道に持ち越し。

3月1日(土) 雪のち曇り 荘川側を巻いて雪庇を破り、稜線に戻すのに3時間。雪庇は安定していたが前夜の積雪がポロポロを落下してくるので緊張した。漸く鷲ヶ岳1,671mを越えて急降下に入る。スキー板を担いでステップを刻み、慎重に高度を下げるも、1,200m地点で日没。

3月2日(日) 晴れ ともかく林道に出るべく先を急ぐ。食糧も燃料も今朝で尽きてしまった。林道は除雪なく鷲見集落まで滑り下りた。鷹見町からタクシーを呼び路線バスで郡上八幡に出る。あとはタクシーで明宝へ車の回収に。今回は途中一度もシールを外すことはなかった。 


地形図5万(岐阜) めいほうスキー場〜鷲見集落