木村車、藤澤車に分かれ、ランドマーク妙高に深夜到着。まもなく、火打に向かう村上組も到着し、軽い?合同宴会の後仮眠。
休暇村の駐車場に車を止めて出発。裏の林道から入り沢を越え尾根に取り付く。40cm程の深雪を順番にラッセル。自分の番になりラッセルするも斜度がきつくなるとズリ落ちる。リーダーが助け船を出してついて行くも片方のシールが剥がれ大焦り。糊の塗り方が少なかったみたい。応急処置をして主尾根に合流。
すでにトレースがあり、なだらかなブナ林の中を進む。天気も穏やかで気持ち良い。1300m付近でトレースの主の単独の人とすれ違う。1600m付近で終了してきたとの事。ブナ林も終わり斜度が急になるあたり(1600m)で弱層テストを行う(13:12)。1m下にレインクラスト状の層があるが、ズレる程ではなかった。
山頂まで行けるかは、時間との勝負、ここからは上林さんの猛ラッセル。関温泉スキー場からの尾根と合流しピークを目指し登りきると、そこはコル(1823m)。山頂へは目の前に立ちはだかる壁のような急登を越えなければならない。6名はここで終了。山頂でなくても展望はすばらしく満足。上林、猪俣、鈴木、遠藤が山頂を目指す。
1800m付近での休憩
【以下 上林 追記】
1800mのコルの先はまさに雪の壁。急斜面の苦しいラッセルが始まるが、今日は何が何でも山頂を落とすと決心して進む。キックターンのたびに目の前の雪を手で掻き出しながら じわじわ進む。なんとか壁を越えると下からは見えない次の壁が待っており、苦しいラッセルが続く。
ここも突破すると、奇麗に左右対称のナイフエッジ状の稜線に出るが、雪は深いままで かなりよれよれの状態で山頂に到着。思わず雄叫びを上げてしまった。半分ガスがかかった妙高山本峰が幻想的だ。
写真を撮ってシールをはずして直ぐに滑走開始。狭い稜線を忠実に戻って、あっという間にコルで待つ仲間に合流した。コルから標高差100mの山頂の往復に1時間もかかってしまったが大満足であった。
【追記終わり】
山頂へ続く雪の壁
14:52、無線にて4名登頂の連絡あり!。 山頂からの滑走を歓声で迎え、全員で滑走開始(15:21)。ブナ林まで間隔をあけながら滑る。雪は日射の影響を受けているが軽めの雪。やがてブナ林の滑走あたりから奇声、歓声が響きわたる。
終了間際の林道へ出る斜面が藪だらけでてこずる。自分は転げまくり、板は外れ、心はボロボロ。林道へ出る頃には薄暗く、空を見上げると月がきれいでした。駐車場到着後、大急ぎで宿(小松屋)に向かう。夕食後、木村さん猪俣さんはアバランチナイトに参加。21:30頃全員揃って宴会し就寝。
7:00に朝食をとり8:00すぎに宿を出発。杉ノ原スキー場へ向かう。ゴンドラ乗り場で同じ赤倉山へ向かう、深井さん石黒さん達と出会う。ゴンドラ終点トップから入り林道に出て尾根に取り付く。 先に出発した深井組のトレースについて行く。
樹林帯を抜け稜線に出たところで深井組はピットチェック。我々は10 m程上部で休憩を兼ねてピットチェックを行う。斜面は20度弱で南東の向き。60cm下に昨日と同様な層があり、コンプレッションテストを行うも沈むだけ。時間もあるのでルッチブロックテストを行う。皆が見守る中、代表して清水が片足をのせた途端ズルっとずれる。一同あ然。
雪をルーペで見ると結晶が少々角ばって見えた。テストの結果や帰りの時間も押してきたのでこの地点で(1885m)終了とし、池の平スキー場へ向けて、木村さんを先頭に滑走開始。すぐに樹林帯へ滑り込む。樹林帯の中の雪は軽い。林道からスキー場上部の使用されていないコースに出て新雪滑走を楽しむ。最後はゲレンデを滑り終了。車を回収後、苗名の湯&そばで締め帰京。安定した天気の中、登り、滑り、温泉に入り、充実した2日間でした。
(清水 記)
神奈山山頂にて
反省点:山頂からの滑走開始時間は15時がタイムリミットだと思っていたがオーバーし、最後は月明かりの中での行動となってしまった。
(上林 記)
神奈山GPSトラック図
赤倉山GPSトラック図