2007年4月 雨飾山 会山行報告

3月23日(金)

明大前駅集合の深井号と湘南台駅集合の的場号の2台に分かれて小谷温泉に向かう。深井号は午前1時30頃 小谷温泉に到着。一週間前に山田旅館の手前で土砂崩れが有り、通行止めになっている所をヘッドランプを点けて偵察したが、徒歩で何とか通過できそうだ。大凪下のバス停まで降りてバス停横のスペースにテントを張って軽く前夜祭。一時間遅れで的場号が到着し、3時頃就寝。


3月24日(土) 天候:晴れ後曇り後雨

小谷温泉 山田旅館前(7:40)--->1127m 分岐(8:35) ---> 雨飾山P2(12:15) --->1127m 分岐(14:00)--->小谷温泉 山田旅館前(15:20)

6時起床で各自朝食を取り出発の準備。山田旅館手前まで全員を的場号で運んでいただき、車を再度大凪下まで降ろして、ドライバーの深井さんと的場さんには徒歩で上がってきてもらって山田旅館の前で合流して歩き出す。夕方から明日の午前中まで雨が降るのが確実であるため今日は時間との勝負だ。当初の計画では山中で一泊して2日間で雨飾山と大渚山を登る予定であったが、初日の雨飾山ピストンに賭ける事にした。
山田旅館から先の道路は完全に除雪されていて板を担いでのアルバイト。栃の樹亭を過ぎても除雪が進んでおり、結局1127mのキャンプ場方面への分岐まで1時間 林道を歩かされてしまった。天気は良く気分良く歩けたが少々うんざり。かなりハイペースで歩いたので時間的にはかなり稼いだ。ここでようやくシールをつけて歩き出す。キャンプ場横を通り、いつものワセ沢に入るがやはり雪は少なく所々水が見えているため、右岸をトラバースしてP4への尾根の取り着きに到着。
いつもはP4への急な尾根を登るのだが、取りつき部分の雪が少なく急斜面になっている。深井さんの提案でP3へダイレクトに上がる少し緩い尾根を登る事にしたが、これは大正解であった。順調に高度を稼いでP3に到着すると少し薄曇がかかり出して南風が吹き出した。その後も順調に高度を稼ぎ、高度1710mの地点でピットを掘り、30分後に再び登りだして昼過ぎに 標高1838m 雨飾山の通称P2(ピー2)に到着。目の前の雨飾山の岩稜のピークが格好良い。ここまで締まった雪の上を歩いてきたので楽だったが、なんとなく物足りない。やはり雨飾山は深雪の中を雪まみれになって行動するのが似合う気がする。
雨が降り出す前に戻りたいのでゆっくりできず、写真を撮って直ぐに滑走準備。滑り出しは板が引っかかる滑りにくい雪、その後少しだけ快適な斜面があり、その後は板が潜るぐさぐさの雪で滑りはほとんど楽しめなかった。登ってきた尾根を忠実に戻って1127mの分岐に到着。
雨飾山P2にて

途中から ぱらぱらと小雨が降りだした。ここからまた小谷温泉まで板をかついで歩く。完治していないのに毎週こき使っている膝にこたえるので、所々道路脇の雪を拾ってスキーで歩いたが側溝にはまったり、ぐさぐさ雪のラッセルだったりで全然快適ではなかった。少し雨足が強くなりだした頃 山田旅館の手前の出発地点に三々五々到着。深井さんと的場さんに車を取りに戻ってもらい雨の中 一路 白馬の倉下の湯へ。激混みだったが温泉に入ってようやく一息。
今宵は和田さんのつてで青木湖の広島大学山岳部の有志の小屋(通称 和田小屋?)を利用させていただき、金井さん食当の豪勢な夕食で白馬錦の純米酒を堪能した。延々と降り続く雨の夜、快適な小屋で過ごさせて頂き本当に助かった。どうせ明日は帰るだけと、ひたすら飲み続けて三々五々就寝。


3月25日(日) 天候:雨後曇り

ゆっくり起きて朝食を取り、雨の中 大町温泉郷に移動して薬師の湯に入り、安曇野の蕎麦屋 車屋で安くて旨い蕎麦を食べて解散。大町温泉郷からうっすらと見えた爺ガ岳の東面は雪が少なく黒々としていた。

(上林 記)