2007年2月 焼岳 会山行報告

2月17日(土) 天候:薄曇り

大月9:30 = 沢渡 = 釜トンネル14:30 ・・・ 大正池 ・・・ テント場16:30

大月インターで合流し長坂車に全員乗り換え出発。途中食料の買出しをして昼食をとり14時前に沢渡着。ここでタクシーに乗り換え、釜トンネルへ。釜トンネルを出たところでシールをつける。車の中で梓川を渡れるかどうか話題になっていたが、長坂さんが様子を見におりていく。渡れそうということで全員梓川に降りていき長坂さんと上林さんが渡渉を試みるが、安全に渡れる場所が確保できない。部分的に凍ってはいるが氷が薄く乗ると割れてしまう。何度か試みたがあきらめて、大正池まで林道を行き迂回することにした。
除雪されている林道を30分ほど歩き大正池手前で橋を渡り、ようやくシールをつけ歩き始める。いつもの下堀沢出合にテントを張る予定だったが、沢沿いの林道を歩き始めてすぐのところに絶好のテン場があったので、ここで幕営することとした。
例年だとテント設営の時間が早すぎて夕食までの時間を持て余すのだが、今回は梓川を渡れなかったおかげで、ちょうどよい時間となった。夕食の献立はキムチ鍋。早速準備にかかるが、ここでアクシデント発生。ガソリンストーブのポンプのシャフトからパッキンが外れてしまい、ボトルに圧がかからなくなってしまった。もってきているのは、他にガスストーブ1台とボンベ1本。これでは、5人分のおいしい夕食を作れそうにもない。
テントの中にいやーな雰囲気が漂ったが、上林さんが奮闘して30分後に修理完了。ストーブに青い火がついたときは一同ほっとする。この後は、下から持ち上げた具たくさんのキムチ鍋を腹いっぱい食べ、翌朝6時30分出発を申し合わせ10時前に翌日の天候を気にしながら就寝。


2月18日(日) 天候:雨/雪後薄曇り

テント場8:00 ・・・ 尾根取り付き・・・下堀沢12:00 12:40 − 尾根取り付き ・・・テント場14:00 ・・・ 釜トンネル15:00 ・・・ 沢渡16:00 = 大月

5時起床。雨?!! とにかく朝食を食べ準備をして様子を見ることに。長坂リーダーから雪になったら出発との声がかかったが、雨から雪に変わってまた雨に変わるという微妙な天気。
8時に雨が半分混じっている雪の中を出発。上林さんを先頭にしばらく林道を歩き、いつもの尾根にとりつくも、とにかく雪が重い。20センチぐらいは重い重い新雪がつもっていた。その重い雪をラッセルしながら、ちょうど昼に標高2070Mの下堀沢に滑り込む地点にたどり着いた。
雪の状況から判断して今回はここを最高到達点とすることとした。下堀沢側の斜面で木村さんの手ほどきでピットをほり弱層テストを行う。新雪(20cm)との境がはっきりした弱層になっており、下堀沢をすべるのは危険との結論となり、登ってきたルートを滑降することとした。ゆっくり昼食をとった後に上林さんを先頭に滑降開始。
重い、曲がらない、足をとられる、悪雪三重苦オンパレードの滑降だが、それでもすべるのは愉しい。悪雪は悪雪なりに面白い。14時テン場着。テント撤収後大正池経由で釜トンネルへ。沢渡で温泉に入り、途中で夕食後帰路についた。

(室岡 記)