シニア・グループ4名は19:30長津田駅集合、田原車にて一路仮眠予定の鹿島クラブ(広大山岳部OB有志が保有する小屋)に向かう。連休前夜にも拘らず道は空いており、順調に中央高速を走り、豊科を抜け大町へ。豊科までは雪は殆ど無く、大町に近づくにつれ急に路肩の雪壁が高くなってくる。
鹿島クラブに12時前に到着。年末来連泊の広大OB2名を起こしてしまう。
後続のヤング・グループ3名はクラブへの進入路を見つけられず、シニア救助隊が出動、ようやく合流。小宴会の後、就寝。
7時起床、出発8:30。栂池高原スキー場に到着するもゴンドラ周辺の駐車場は既に満杯。漸く無料駐車場を見付け、雪の中を出発。ゴンドラ終点より最終リフトに乗り継ぎ、馬の背上部より栂池自然園への林道に滑り込みシール登行を開始。
たいした量ではないが雪は降り続いている。徐々にトレースは消えラッセルとなる。ここでは上林機関車が威力を発揮、雪を蹴散らしていく(流石SLの声)。降雪の中の登高は何と静寂そのもの。同じルートを辿った40年前の春山合宿を思い出す。
天候も芳しくなく天狗原は断念、2,000m付近にヤング、シニア2張のテントを設営。早速食事の用意にかかる。シニア・グループは某氏山の神に下拵え賜ったチキンカレー。水を入れすぎ予備のルーを全て入れ、漸くカレーらしくなる。ここで思わぬ問題が発生。何とシニアの中にナス嫌いが!某ゲストなどは結婚した途端に野菜嫌いを直され、今やすっかりマトモになっているというのに未だに甘やかされている者が。好き嫌いの激しい子を持った親の気持ちが良くわかる。
ヤング・グループのテントから「甘エビ・・・・」の話し声が聞こえてくる。猪俣シェフが差配するヤング・テントは全く別次元。早速ご相伴に預かるべく酒を抱え隣へ押し入り、暫しの宴会となる。
夜半より風も無く、満天の星。愈愈地獄の下山日。モルゲンロートも何故か眩しく、心は暗い。それでも雄雄しくスタート。先行組は既に姿も見えず。リーダーの叱咤、激励を受け両足を踏ん張り、息を切らしながら、何とか踏ん張りジリジリトと下降。下るにつれ徐々に大胆になり、急斜面をトライし、何とか下り切る。ゴンドラ上部のレスト・ハウスで先行組と合流。何と先行組は20分で降りたそうで。ということは、我々はその時、未だテントサイトにいた(?)。
レスト・ハウスより気持ち良くゲレンデを滑降し駐車場へ。全員無事下山、おー「シーハイル」。
(和田 記)