2005年3月 御嶽山 個人山行報告

日程:3月12(土)〜13(日)

参加者:長坂(L)、大坪、中山、阿部、木村(由)(記録)

コースタイム: 12日 飯森(ロープウエイ終点)9:40……金剛堂横10:45……山荘石室(九合目2,845m)12:40〜55――金剛堂横14:30――飯森15:20
13日 田の原8:15……金剛童子像(八合目)9:45……2,760m地点(九合目の少し上)11:28〜35――田の原12:50

金曜日、阿部さんの車で出発、深夜3時頃御嶽ロープウェイスキー場の駐車場に到着。翌朝、ロープウェイ始動とともに出発。山頂駅の上から登りはじめる。しばらくは、樹林帯の中をなだらかで登りやすい斜面が続く。駐車場で吹き荒れていた強風も、山の上のほうではたいしたことがなくほっとする。しかし、残念ながらすっきりとは晴れずに、なんとなく陽がさしたり陰ったり、雪が降ったりやんだりしている。3,000mを超える雄大な御嶽山の全貌が見たかったのだが、山頂は雲に覆われてしまっていて見えない。
樹林帯を越えると、徐々に傾斜がきつくなり、だんだん雪も堅くなってきたのでクトーをつける。九合目の山荘石室まで行ったが、天気が回復しないのでピークはあきらめ下山。視界はあまりよくないものの、メンバー同士の姿が確認できる程度には見える。足元は前夜から降り積もった雪でちょうどいい状態。気温も低いので雪はさらさら。ところどころに堅いバーンがあるものの、快適にゲレンデまで滑ることができた。
ところが、ゲレンデは吹雪いていてたいへん寒い。土曜日のためかけっこう混んでいて、よくこの寒いのにみんな滑っているなあ、と感心してしまった。駐車場に着く頃にはすっかり冷え切る。  この日は、御嶽スキー場へと車で移動して、前夜と同じく駐車場にテントを張る。駐車場の横にお風呂があったので、あまりの寒さにがまんできず入浴。お風呂に入れるとは思ってなかったので、あったまってとてもうれしい。
夕食は大坪さん弟が猟でしとめた猪と鹿だ。猪はボタン鍋に、鹿はお刺身にして堪能。私は猪をはじめて食べたが、肉がやわらかく、味もコクがあって、たいへんおいしかった。
翌朝はゴンドラに一番のり。山頂駅の裏手に降りて、神社の鳥居をくぐって登りはじめる。こちらのコースも、しばらくは樹林帯の中をなだらかな斜面が続く。天気は相変わらずすっきりしない。樹林帯を抜けて大きな沢に入り、さらに登り詰める。しかし、やはり天候が回復せず、視界も悪いので2,760m地点で中止。ピークは来年にお預けにして下山。こちらのバーンもふかふかのパウダースノーで快適だ。視界が悪いのでときどきGPSで位置を確認しながら、無事神社まで下りた。
帰り道、おいしいおそばを食べて帰宅。東京にいると御嶽山にスキー場があることすら知らなかったが、神奈川方面からならさほど遠くなく行きやすい。駐車場にテントを張れるので、食材は重くても大丈夫だ。ロープウェイやゴンドラをつかえるので効率よく登れる。しかも寒いので雪質は最高。斜面はあまりきつくないので、景色を楽しみながら登れる。初心者や、足ならしには最適のコースで、かつ標高も高いので、技術向上の練習にもよい。ぜひ一度お試しいただきたい、お勧めのコースだ。来年は御嶽の頂上をふみたいのと、山の全貌をながめたいなあ。来シーズンも楽しみだ。
(木村 由 記)