2005年3月 乗鞍高原〜野麦集落 会山行報告
日程:2005年3月26〜27日
3月26日(土) 曇り
八王子駅前に8時に集合し、3台の車に分乗して出発。途中、塩尻に一台デポして、乗鞍高原へ。昼過ぎに乗鞍高原に到着。桜木荘に立ち寄り各自用意してきた昼食を食べる。金曜日に雪が降っており、新雪が30センチ以上積もっているらしい。桜木荘の親父さんの話では、今の時期にこんなに降るのは初めてだということだ。
昼食後、明日のトレーニングをかねてかもしか平へ。第三リフトからシールをつけ切り開きのトレースを歩き出す。小一時間ほど歩いてから、第三リフト目指して重い新雪を滑る。桜木荘へ戻る途中、「湯けむり館」にたちより汗を流す。
桜木荘で夕食後、明日の行動予定の確認をする。全員同一行動をすることを申し合わせ、もし時間が遅くなって野麦に抜けられなくとも、高天ヶ原の鞍部までは行くことを確認する。
夕方から雪が降り出したが、天気は回復の方向なので、翌日の好天を願いながら就寝。
3月27日(日)快晴
快晴! 夜半、星空が少し見えていたが、快晴になるとは思わなかった。ただ、風があるようだ。8時からリフトが動くとの情報があったので7時半に出発したのだか、結局8時半運行開始で、第三リフトを降りシールをつけて歩き出したのが9時。始発のリフトで上がってきた4、5パーティが一緒に歩き出すことになった。消えているのではと心配していた昨日のトレースも残っており、また、雪も昨日より締まっていた。
先行者について登り始めたが、なかなかピッチが上がらない。テン場を予定より15分遅れの10:15に通過。位ヶ原に出ると剣が峰、乗鞍の素晴らしい眺望が待っていた。位ヶ原スカイラインにほぼ予定通りに着きそこから少し行ったとろで大坪Lから声がかかる。これから先、前川源頭部をトラバースして高天ヶ原の鞍部へはラッセルになるし、体調が悪い人も出たので予定を変更したいとのこと。
一同同意し、その場所でツェルトを被って昼食をとる。調子の悪い2名と大坪さんがそこにとどまり、後の5名はクトーをつけて魔利支天の肩を目指す。上に行けば行くほどいい斜面だ。先行していたパーティが気持ちよさそうに滑り降りてくるのを横目に見ながら、上を目指す。肩の少し手前で矢口SLからストップの声がかかる。上部がアイスバーンになっており2750m地点で登行をやめ、シールをはがして待ちに待った滑降開始。
上から見ると、下で待っている大坪Lのところまで一枚バーンの素晴らしい斜面が続いている。その斜面を、矢口SLを先頭に思い思いに滑り降りていく。最初は多少クラストしていてスキーが引っかかる感じだったが、すぐにやわらかくなり、前日の降雪のおかげでこのうえなく気持ちの良いすべりを愉しむ。
下で待っていた3名と合流して、その後は腐り始めていた雪に足を取られながら第三リフトへ。そこからゲレンデを滑って、出発地点に戻る。
(室岡 記)
感想1:
天気に恵まれ快晴であったにもかかわらず、私がブレーキになり参加の皆さんにご迷惑をお掛けしてしまった事、誠に申し訳なく思います。やはり山スキーは単にスキーが滑れるだけで無く、しっかり登山できる体力と技術が大前提で有ることを、痛感しました。
それでも皆さんの暖かい心遣いで気持ち良く、最後まで滑ることが出来感謝でいっぱいです。新会員として初参加でしたが、今後大いに経験を積んで一日でも早く一人前の山スキーヤーになれるよう、皆さんの厳しい?ご指導をお願いいたします。(田原)
感想2:
素晴らしい乗鞍山行でした。26日は、宿の親父さんが言っていたように、季節はずれの大雪で、どうなることかと思っていましたが、新雪を滑れたのは望外の喜びでした。翌27日は、うって変わって信じられないような快晴。新雪に映えた乗鞍の山々の壮麗な美しさに魅せられました。剣が峰をはじめ、雪の乗鞍は気品ある山容ですね。野麦には、行けませんでしたが、摩利支天を滑れたのは、爽快でした。頂上近くは、雪が締まってスキーが走り、これぞ山スキーと醍醐味を味わうことができました。(関)
感じたこと:
リフト始動が8:30だと、高天ヶ原鞍部への到着が12:00を過ぎることとなり、野麦集落への下りが遅くなる。前日かもしか平に幕営して、リフト稼動に関係なく翌朝早や発ちし、後日テント回収策も検討したい。(大坪)