2005年2月 黒姫山会山行報告

日程:平成17年2月4日(土)、5日(日)

参加者:鈴木(L)、猪俣、中山、深井、阿部、室岡、遠藤、石黒(記録)
※中山は5日のみ、阿部は6日のみ

2月5日(土)

9:40リフト終点(旧第3リフト下)〜10:30旧ゲレンデトップ〜13:40 1850m地点〜15:30スキー場

早朝にスキー場に到着し、コスモプラザが開くまで車中で仮眠をとる。前夜からの降雪で駐車場もかなりの積雪があり、待っている間にもどんどん雪が積もっていく。気温は高めで湿雪気味であった。 当初は出発前にテントを張る予定であったが、この降雪状態ではテントが埋まりそうなので、滑り終わってからテントを張ることにする。
8:30にリフトが動き出したが、第2リフトが整備中で30分ほど足止めをくう。旧第3リフト下に到着して上を見上げると、先行したグループもあまり進んでいないようだ。我々もすぐに追いついて先頭を交替してラッセルする。深くても太ももくらいだが湿雪気味で意外ときついラッセルとなる。深井さんと石黒で結構長く先頭を引き、旧ゲレンデトップをノンストップで通過して標高を稼ぐ。途中で一緒に登っている2人組が昨年も一緒に登った静岡の方と判明し話が弾む。
他のグループと協力してラッセルを続けるが、14:00を回った辺りで鈴木リーダーの判断により今日はここまでとする。標高1850mくらいまで来ているので多少トラバースすれば1396m尾根に出られるそうだ。
石黒が先頭で滑り始める。多少重めだが快適な深雪。右側にトラバース気味に滑る。途中で多少気持ちの悪い斜面があったので一人ずつ慎重にトラバースする。角度を緩くすると下りラッセルになるので先頭は疲れる。1650mあたりで目的の尾根に入ったようなので、適当に先頭を交替しながら深雪滑降を楽しむ。1396m小ピークは右(南)方向を巻いて途中からフォールライン方向に滑る。ここからは急斜面が続き、樹林も疎らで楽しく滑ることができた。傾斜がなくなってからは、適当に方向をきめてスキー場に向かったが、思ったよりも下の方に出てしまった。
コスモプラザに戻って相談した結果、「ランドネ指定の林の中」ではなくて、スキー場の少し下にある町営駐車場にテントを張ることにする。すぐそばに電熱便座付き公衆トイレもあるし、車の脇にテントが張れるので、風情はないが便利なことは確か。食料担当の猪俣さんが用意してくれた美味しい食事を食べて、お酒もたくさん飲めて幸せな夜を過ごした。

2月6日(日)

9:40リフト終点(旧第3リフト下)〜10:30旧ゲレンデトップ〜13:15稜線〜14:00滑降開始〜15:30スキー場

深夜の冷え込みも緩く快適に寝ていたところ、朝5時前から駐車場の除雪が始まった。急いで撤収しようかとも考えたが、我々以外にも何台も車が止まっているので、申し訳ないが朝食を食べ終えるまでそのままテントを張り続けた。スキー場に行くと既に阿部さんが到着していた。また、中山さんは風邪気味のため今日は登らずに帰宅となるとのこと。 リフトが動くのを確かめてから出発する。登り口に着くと、昨日のトレースは全くなくなっている。今日は静岡の2人組の他に白馬の有料ガイドツアー一行が登るようだ。途中で追いついて交替でラッセルをする。積雪は昨日より少ないが、所々でモナカになっていて今日もきついラッセルとなる。ツアーのガイドはさすがにラッセルが強いが、後ろのお客さんがついてこられないので、結局ランドネと静岡チームが交替でラッセルをする。稜線に近づくと一段と傾斜がきつくなる。きょうは稜線まで行く予定だったのであまり休まず登る。終始風は強いが、途中で青空も出てくる。

黒姫ルート図

最後は強引に急斜面を登って稜線に出る。今日は夏道沿いを滑る予定なので、雪庇に注意して稜線上を歩く。しばらく行ってから雪庇の隙間から降りられる所を見つけて滑り始める。見た目より雪質は重いが昨日同様の楽しい深雪滑降。先頭を交替しながら夏道上をどんどん滑る。全体に傾斜がきつくて滑りやすい。ときどきビデオ撮影をしながら滑っていると北側の谷に降りそうになる。雪質が安定している時はこの谷も滑れるそうだが、谷を滑るのは気持ちが悪いという意見があったのでトラバースして尾根に戻る。あとは適当にショートカットしてスキー場に戻った。 多少ラッセルに苦労したものの、急斜面の深雪滑降が楽しめる良いコースだった。

(石黒 記)