富士山須走口
2003年4月5日(土)〜6日(日)
参加5人:長坂末男(L)、大坪俊郎、木村 彰、中山幹夫、平野裕也(記録)
5日(土)
朝から本格的な雨降りの中、大坪さんが中山さん・平野をピックアップしてくださり、御殿場の長坂さん宅に向かう。間もなく、国分寺から一人で参加の木村さんも到着。
天気予報を期待して長坂邸で待機するも一向に回復の兆しなく、午後2時に今日の予定を長坂邸泊と決定する。長坂さんご一家には大迷惑の一日となったが、お酒も入りこのうえもなく良いコミュニケーションの時間を過ごさせていただく。
6日(日)
4時起床。朝食後5時に須走アザミラインに向けて出発。青空が上空を支配し、富士も新雪をかぶってわずかに雪煙を上げている。ガリガリに凍ったアザミラインを車止め(1180m)まで登り、5時50分にシール登行に入る。沢を少し登ったところで、崖際にカモシカ発見。以前、富士山でカモシカを見たという中山さんの言に皆半信半疑だったが、中山さんはニッコリ喜んでいる。
日が上がるにつれて、富士山全体が雪煙に包まれる程北西の風が強まり、歩行も厳しくなったため、2ピッチ登ったところで樹林帯に入ってツェルトを被り待機とする。東側には、山中湖を挟んで新雪にスッポリ包まれた丹沢山塊、愛鷹山、足柄山、箱根の山々が指呼のうちに連なる。風は強いが気温はそれほど低くないため、絶景を堪能しながらウトウトしているうちに1時間が過ぎる。幾分風が弱まったので5合目に向けて出発。交代しながらラッセルし、2ピッチ登った2130mの林の中で再び待機とする。ここでも小一時間休み、更に頂上に向けて強風の斜面を登る。
すでに12時半近くになったため、2290m地点(5合5尺付近)を今回の最終到達地点とし、滑走に入る。クラスト斜面とシュカブラの深雪が交錯し、中々思うようには滑れないが、山中湖をバックに、あるいは雪煙けぶる富士をバックに各自思い思いのルートを選び日本一雄大な斜面を堪能。14時20分に無事、駐車地点に到着することが出来た。
帰りがけに再び長坂邸にお邪魔しご馳走になったうえ、休耕田に自生するクレソンを頂戴して全員大満足のうちに解散とした。長坂さんおよびご家族の皆さんにお礼申し上げます。
山頂を目指すが・・・