乗鞍岳
久しぶりに、最高点・剣ケ峰(3026m)に登頂
1月12(土)〜14日(月)
参加者 10人 矢口(L)、杉原(SL)、大坪、中山、中館、上林、青木、池田、山本、小林(記録)
コースタイム 12日 カモシカ平13:25---BC(テント地)14:50 13日 BC 8:10---班の合流9:18〜22---スキーをデポ9:55〜10:05---剣ケ峰11:30〜40---スキーデポ地12:20〜25---BC 12:45 14日 BC 9:00---スキー場下9:30(到着時刻は最後尾のもの)
車組は八王子駅南口を6時30分出発。青空にくっきり浮かび上がった八ケ岳や甲斐駒岳を楽しみながら約4時間のドライブで乗鞍高原温泉スキー場。2時間券で練習しながらJR組を待ち、13時頃リフト終点のカモシカ平で合流。位ケ原へ伸びる広い切り開きを、杉原・上林・青木・池田の列車組が先発し、車組が昼食を済ませて後を追う。山本さんはゲレンデで練習。
2300m辺り右側に良いテント場があった。間際に参加を決めた山本・中館組のテントと合わせ3つが並ぶ。中館さんが奥に快適なトイレを作ってくれた。感謝、感激。風も吹き始めあまり良い天気ではなかったが、まだテントに入るのは早いよ? と、車組はシ−ルをつけてちょっと脚ならし。切り開きが終わると、地吹雪のように雪煙が舞い上がっている広い斜面に出た。「こんな天気だったら山頂は無理だよ」矢口さんが言う。少し重い雪に脚をとられそうになりながらテントに戻った。
翌朝は、車組が先発する。高曇りで日は射すが風は強い。昨日の斜面を登るとまばらになった樹林帯。少しでも風を避けようとトラバース気味に左方向の沢状のところに入る。体制を立て直したところで、中山さんが手袋を飛ばされた。位ケ原の車道あたりで列車組が追い付く。
ここから皆、各自各様に登りだした。肩ノ小屋の後ろの宇宙線観測所脇にスキーをデポ。「全員アイゼンをつけて、練習でもあるから、稜線まででもとにかく行く!」とリーダーから指示が出た。
シュカブラだらけの山肌に5月との違いを感じながらマイペースを貫く。風は強いが、とにかく頭をさげて進むしかない。剣ケ峰の神社にあと数歩という所で、先に頂上に着いていた杉原さんが「今日中に帰らなければならないので--」と下山していった。
トップでがんがん登った上林さん、最後尾をゆっくり登った私との差はどの位あったのだろう。天気は悪くなるから---とせかされて腰を上げる。慎重になりすぎて、デポ地に戻った時はもう数人しか残っていなかった。ゆっくりゆっくりゲレンデのような肩ノ小屋の雪渓を楽しみ、BCに戻る。すぐ手前でスキー協の人達が救急・搬出の講習をしていた。テントも近くに2つ増えていた。
昨日ゲレンデで膝を痛めた大坪さん、スキーでの青木さんは途中まで。BCでのその後、話がまとまって矢口・上林・青木・池田・中山の5名は温泉ツアー(?)を楽しもうとゲレンデに下りていった。中館さんと私は、ばらばらにまた位ケ原方面へ登り返して時間を費やす。大坪さんはテント。山本さんは終日、ゲレンデ。昨年よりはるかに雪はよく、また多い、とは大坪さんの弁である。
最終日は、今まで以上に天気はよく、山も美しかったが、そのまま帰ることになった。
リーダーのコメント 矢口 政武
(1)久しぶりに剣ケ峰に登頂することができ、大きな目標を達成した。
(2)1月連休のクラブ合宿行事として、心身・技術や用具・装備のチェックに良い。これからも継続することが必要。
(3)シール登行やアイゼン歩行の能力、滑降技術、テント生活など、各自の課題が明確になったか?
(小林)
位ケ原から肩ノ小屋を目指す (1月13日・乗鞍岳)
(写真= 池田 和行)