白馬、雪倉、紙すき牧場”山行記録
2001年4月14日−16日
飯豊山行は悪天予想のため中止となりました。
代替プランとして、天候の安定している白馬周辺山行をL村上さんより提案されました。
リーダー村上、記録土屋
4月14日(土)
白馬駅にて栂池高原行きのバスを待つが、いっこうに現れない。
TELすると故障により運休。
TELしなかったら我々はどうなっていたのか??
予想通り栂池ゴンドラは大盛況、ゴンドラ券購入待ち10分程度。
0900
栂池スキー場よりシール登行開始。
今日も人間の一団が列をなして天狗原方面に向っている。
1200
白馬乗鞍
乗鞍より小蓮華方面に行く場合、白馬大池山荘経由で大池の上を横断し、小蓮華方
面の尾根に向かうこと。
雪の多い時期でも、白馬乗鞍西面には雪がつくことは少ない。
急がば回れ、これ重要!!
おかげで、今年もハイ松、藪こぎ!
1400
小蓮華
金山沢よりいくつかのパーティーが登ってるのが見える。
この頃より、強風薄曇。
1500
三国境付近
突然の暴風雪、視界10m程度。
当然、白馬岳を断念し、急遽雪倉避難小屋を目指す。
小蓮華岳ピーク付近より、稜線には雪が付いたり付かなかったり。
板をはずしたり、付けたり、これがけっこう時間と体力を浪費する。
昼までは、晴天だったので、避難小屋の場所はだいたい確認できていたが、視界が
効かないと、かなり寂しくなってくる。
三国境への道も雪が乏しい。
スキー板のことを気遣ってやる余裕もない。
おかげで、滑走面はボロボロ。
ルート経験者、頼りになるリーダが居ると大変心強い。
1700
雪倉避難小屋
必死の思いで、小屋に到着するも、お約束どおり、扉が開かない。
扉の細い隙間より中に雪が舞い込み、ブロックしている。
20分ほど扉と格闘後、村上さんの裏技で小屋に侵入。
これで今夜は寒い思いをしないで済みそうだ。
どうやらこの小屋にとっては、今世紀最初のお客さんが我々だったみたいだ。たぶ
ん。
今夜のメニューは、野菜盛り沢山モツ鍋、心も体も温まる。
夜中
一晩中、暴風が吹き荒れていた。
深夜より、満点の星空が望めたようだ。
小屋から一歩も外に出たくないので、確認はしていない。
4月15日(日)
0500
起床するも、暴風やまず,もう一眠り。
日常の慢性的睡眠不足を山で解消する。
0600
天候が好転する予想の元に、ゆっくり準備開始。
やることも無いので、お茶などなど。
1000
風はあるものの、出発可能と判断し、雪倉岳へ。
1100
雪倉岳山頂
会話すらできない強風。
しかし、その分景色は最高。
1200
滑走終了
頂上付近は、洗濯板状態。
標高を下げるにつれ、すべりも快調。
雪はやはり多いらしく、雪倉の滝も滑走可能。
本日雪倉に登頂したのは、我々を含めて4パーティーほど
1400
蓮華温泉
なんと、ロッジでサソウさんを含む米沢グループと合流。
山スキー業界の狭さに、改めて驚かされる。
夜は米沢の方々にアルコールをご馳走してもらう。
“何処にそんなに隠しているのか?”幾らでも酒が出てきた。
ちなみに、リーダー村上さんは米沢の中では、“伝説の山スキーヤー”ヒーローでし
た。
4月16日(月)
0800
ロッジ出発
今日は紙すき牧場へ下山するだけなので、ゆっくりと起床しビリ出発を目指す。
朝食は倹約、軽量化の観点から、非常食Aの餅入りラーメンを頂く事にした。
これにより、二人で約800g、2千円分の効果を得た。
1100
フスブリ山
風吹き大池へ向う稜線に無理やり登りつく。
もっと簡単にたどり着けるルートがあるはずだが、今回は急斜面のシールトラバー
ス訓練に多少の時間を費やした。
やっと、ツアー標識を見つけ、一安心。
がしかし、目的地とは違う標識に導かれ、一苦労。
紙すき牧場へは、オレンジ色の目立つ標識を追うなかれ。
薄緑色の標識を追うこと。
1230
稜線最後のピーク
これより、シールを外し滑走モード。
蓮華温泉からの木地屋ルートにはない快適豪快な滑降を数回繰り返す。
1330
紙すき牧場最上部
これより先、手元に地図がない。
勘と、標識を頼りに下山方向に向うが、看板を探すのに非常に苦労した。
牧場の真中あたりより、林道をたどる。
1500
来馬温泉村営風吹き荘
板を外してから30分足らずで、温泉、大糸線につくのは非常にありがたい。
紙すき牧場コースは、舐めて掛かってはいけない。
1日がかりのコースと考えた方が良い。
経費
ゴンドラ,リフト代:1920円
蓮華温泉ロッジ(1泊夕食):7200円
来馬温泉入浴料:300円
共同食費:1000円
タクシー代(来馬温泉〜南小谷):2250円
いずれも1人分料金