雨飾山&大渚山 個人山行報告
メンバー:上林(L),土屋
日程
:2001年3月30日(金)夜発 - 4月1日
3/30(金)
22:30
大宮駅で土屋君と待ち合わせて車で小谷温泉へ。2時前に到着してビールを飲んで2時半頃寝る。
3/31(土)
6時起床。低気圧と寒気のおかげで真冬に逆戻りで外は一面真っ白。小雪が舞っている。車の中で朝食を取り仕度をして車を山田温泉の駐車場に停めさせてもらう。7時頃、5人組の別パーティーが出発するのを見届ける。8:10出発。道路の除雪は栃の木亭前で終わり。先行パーティーのトレースをたどる。トレースをはずすと脛くらいまでの重い雪。もくもくと林道を歩いて
10:00
夏季キャンプ場の手前の標高1200m地点の台地にテントを張り、少し休憩して10:30出発。再びトレースをたどりP4をめざす。先行パーティーは相当力の有るグループと思われ、すごい角度で登っておりトレースをたどるだけでも大変。12:00
P4に到着して先行パーティーに追いつく。先行パーティーは5名の京都の大学のワンゲルのパーティーであった。トレースを使わせてもらったお礼を言い、ここからしばらく交代でラッセルする。表面が少し固く膝までもぐる重い雪で体力を消耗する。P2への尾根の途中で大学のパーティーと分かれ土屋君と交代で黙々とラッセルして14:30
視界の無い標高1838mのP2に到着。寝不足もありくたくたになっていた。シールをはずして14:50滑走開始。1600m付近まで慎重に滑り、登った尾根をはずれて南東方面の夏道に向かう尾根を滑る。少し重いが久々に雪が舞い上がる深雪滑走を楽しんだ。夏道沿いに行くと最後が落ちるような急斜面なので、奥ワセ沢に入り
15:25 finish。テント場まで再び重い雪をラッセルして戻る。
16:15
テント場到着。かなりくたくたで消耗していた。終日小雪が舞っていたが風がなかったのが幸運だった。先シーズンに糊をはがして塗り直して、毛の面にシールワックスをたっぷり染み込ませた15年物のシールは終始快調だった。土屋君は新しいナイロンシールの裏に雪がだんごになり苦労していた。夕食は土屋君特製のもつ煮込み鍋で結構ボリュームが有り大満足。酒を飲んで幸せな気分で寝る。
4/1(日)
4時起床。のろのろとお湯を沸かしコーヒーを飲んで目が覚めたところで、もち入りラーメンの朝食。仕度をして6:15出発。予報とは異なり天候の回復が遅れているようで、相変わらず小雪が舞っている。昨日のトレースをたどって林道に戻り湯峠に向かう。ここからトレースが無く2人で黙々とラッセルしながら進む。湯峠まではあまり傾斜は無いが、昨日の疲れが残っており体が重い。途中鎌池を回りこんだ所で、小谷温泉からと思われるトレースと合流し、使わせてもらう。8:15
湯峠に到着。ここからピストンと決めていたので、テントや一部の荷物を穴にデポして身軽にして登る。尾根沿いにしばらく登り、1365mの小ピークから少し下って、広い急斜面を登る。途中ほんの一瞬だが上部のガスが切れて大渚山のピークが見える。中々の景観だ。先行パーティーは山頂を諦めて途中から滑走したらしく、トレースが途切れた所から再びラッセル。荷物を置いてきたとはいえ、30度以上の急斜面で膝上までの重い深雪ラッセルが体にこたえる。1520m付近の斜度のゆるい稜線にようやく出て、ピークを目指すが右側(北側)はすとんと落ちる絶壁、左側(南側)は雪庇が張り出しており直進するのは危険と判断。ピークを踏むには一度南側を下って雪庇を巻いて登り直さないといけないため、ここまでの疲労もあってピークを踏むのは断念した。シールをはずして滑走の準備をしていよいよ滑走。1520mより下は30度以上の急斜面が続いており緊張するが、ここまで登ってきた苦労を考えて気合を入れてスタート。昨日の雨飾山よりは軽い深雪で気持ちよい滑走が楽しめたが、美味しい斜面はあっと言う間に終わり、再びシールを着けて湯峠目指して歩く。10:30
湯峠到着。完全に雪に埋もれていた穴からデポした荷物を詰め直して帰途につく。林道のトレース沿いに戻り、鎌池の出会いから小谷温泉方面からのトレースを利用して小谷温泉を目指す。小谷温泉が間近になった頃
左手に見えた建物が山田旅館で、下りのトレースは熱湯に向かうトレースであると勘違いし、わざわざ左側にそれて林道に出て建物を目指して歩くと、休館中の公営の宿であった。わざわざ最終ゴールよりずいぶん上に出てしまったことにようやく気づき林道の両側にわずかに残っていた雪を使ってスキーで下る。12:00
山田旅館に到着。またもや疲労でくたくただった。お風呂に入り、13時 車で出発。長野市内、関越自動車道、川越周辺と道路が混み19時頃、川越駅で解散。
久しぶりに本当にくたくたになった山行だったが、昨年5月末 雪不足で山スキーを諦めた雨飾山と今年2月 大雪で途中で諦めた大渚山を一度に制覇して満俗な山行だった。また今回は20代の土屋君に大いに助けられた。
上林記