白馬コルチナ & 大渚山 山行報告
1.日程:2001年2月23日(金)-25日(日)
2.メンバー:
23日朝発:岡安(SL),金井,武田,内野,小松,小林,倉崎,奥山
23日夜発:上林(L/記録),皆森,長谷川(ゲスト),布目,猪俣 合計 13名
3.記録
2月23日(金)
先発メンバーのみ新宿8:00発のスーパーあずさで出発し、11:55南小谷到着。
ペンションに到着して、午後オーナーの清さんのガイドでオフピステツアーに参加。
好天で展望は良かったが気温が高いため雪は腐っている。一本案内してもらい、ペンションまで滑って戻る。
2月24日(土)
アルペン白馬号の終点
南小谷で降りると予報どおり雨模様。ペンションまでタクシーで行き、先発隊と合流して朝食を取った後天候を見ながら歓談。昼に小降りになったためガイドツアーをお願いして、金井、布目、猪俣、皆森、長谷川、上林の6名のみゲレンデに出る。リフトを2本乗り継ぎツアーコースの開始点で少し滑ってみるが「がちがち」に凍ったアイスバーンで危険なためガイドツアーは中止となり、仕方なくゲレンデを滑る事にする。上部は「がちがち」で中段より下は「もさもさ」の最悪の斜面で2時間程滑って、皆うんざりして宿まで滑って帰る。
宿泊したペンション「ペンション星の家」は全館手作りの雰囲気が漂う木造で、居間に大きな薪ストーブも有り実に居心地が良い。ルナという名前の大きなラブラドール・レトリーバーが家の中を歩き回って愛嬌を振りまいている。夕食後は何故か幼い頃何をして遊んだかで盛り上がった。翌日に備えてあまり酒を飲まず早めに就寝。
2月25日(日)
目が覚めると一面の銀世界で真冬に逆戻り。朝食を1時間早くしてもらい7時朝食。
7時50分に2台のマイクロバスで出発し、今回の登り口である大草連(だいぞうれ)に
8時20分に到着。ビーコンチェック等をして8時40分にシール歩行開始。除雪された道路はすぐに終わり、いきなり深いラッセルが始まる。しばらく棚田に積もった雪の上を直登した後林道に乗り、コース取りは楽になるが林道の上でもすねまでのラッセル。5分間隔位で頻繁にトップを交代しながら歩く。標高950mを超えたあたりで林道をはずれて西に方向を変えるが、バイパスする予定だった一番急な斜面に入り込んでしまった。アイスバーンの上に積もった50-60cmの新雪で表層雪崩の条件が整っており、この急斜面は危険と判断して林道に戻り、小さな沢の手前の樹林帯の尾根を登る事にする。スキーを履いた状態で膝までもぐる深雪の急斜面の苦しいラッセルが続くが、1080m付近で平らになり一休み。ここから斜度はゆるやかだが相変わらず深いラッセルが続き、しばらくすると再び斜度がきつくなり雪も深くなる。
12時20分
1260m付近に到達。下りの時間も考えて13時には滑走を始めると決めていたが
時間的に山頂は無理で、ここから斜度がさらにきつくなるため登りをあきらめる事にする。今回も山頂まで到達できずに撤退だが、いやという程深雪のラッセルをしたため、満足感は十分に有った。昼食を取り携帯電話で宿に送迎のお願いをして12時45分に滑走を開始する。滑り始めは雪が深すぎて直滑降でないと前に進めなかったが1080m地点から林道までは深雪を楽しめた。あっという間に林道に戻り自分達のトレース上を滑って、滑り始めからなんと40分で大草連に着いてしまった。板を履いたまま真木のバス停まで道路を滑って行程終了。南小谷まで送迎してもらって14:50発のスーパーあずさに駆け込む事ができた。車中で着替えや片付けをした後、細田さんがわざわざ宅配便でペンションに送ってくれた差し入れの高級ウィスキーをおいしく飲みながら楽しく帰宅の途に着いた。
コースタイム
08:40 大草連出発(標高
780m)
11:00 標高 1080m地点 (北緯 36度50分54秒/東経
137度57分46秒)
12:20 標高 1260m地点 (北緯 36度51分05秒/東経
137度57分32秒)
12:45 滑走開始
13:30
大草連着
13:40 真木バス停留所着
14:40 南小谷駅
4.今回の山行の成果/反省点
・2月という厳しい時期に大渚山へ登るルートのめどがついた
・厳冬期に山頂まで到達するためには、1日フルに使う日程が必要