乗鞍岳正月山行 山行報告

日程 : 2000年12月30(土)〜2001年1月1日(月)
参加者 : 矢口(L) 岡安 大坪(記録)


【天候・コース状況等】
平成13年大晦日から元旦にかけて、全国的に天候予報が良くないと報じられていた。
入山の30日は晴天であったが31日朝から曇り・小雪となり、大晦日の夜は降雪25cmを得て元旦は
曇り、位ヶ原から上部で強風ホワイト・アウトであり引き返したが、下部では深雪を味わえた。
ミレニアム最後で21世紀最初のスキー登山は、30日朝7時JR八王子駅集合と車で始まった。
中央高速は朝が早いため渋滞もなく乗鞍高原桜木荘(現地本部)には10時過ぎに到着、入山の挨拶
をして10時半には無料駐車場で仕度を整え、11時にリフトに乗れた(2時間カード預り金1,000円を除
き実質2,300円)。 かもしか平のリフト乗り場横には赤い色の入山届のお洒落なポストがあり、今回の"
計画書を入れて届けを済ます。
かもしか平上端で荷物をデポしゲレンデを上下すること約1時間半、鳥居尾根まで足慣らしを行なう。
幕営地は例年のかもしか平リフトから約1時間上がった、位ヶ原手前の右平坦地、疎林の中となる。
夜明けまで星空であったのに翌朝(31日)は8時から小雪がちらつき、取りあえずテントを9時出発、
位ヶ原までシール登行した。風が強いので肩ノ小屋に通じる沢の中をスカイラインの道路を2度横切
り、2,610mのトイレ小屋に至り小休止する。 肩ノ小屋まで登ろうと小屋を出るが、ガスが濃く視界悪"
いため11時に戻しとし、その後一気にテントまで滑降する。
登り降りの間にすれちがった、山スキー3名、ボーダー数名、北海道でランドネーの名を聞いたという
単独行者と言葉を交わす。 午後のひまを持て余し、一汗を流す温泉を楽しもうとテントから乗鞍高原
温泉「ゆけむり館」まで降る。
大晦日の夕食には、前夜残した肉たっぷりのボタン鍋にマカロニグラタンを楽しみテントの中は天国
だが、外は強風と降雪で元旦の朝は新雪となった。 曇天ながら9時には再び位ヶ原に足を向けたが
ホワイト・アウトとなり、位ヶ原の雪原に入ることなくテン場に深雪を十分に楽しみながら引き返す。
昼食後テント撤収。 桜木荘には満室のため打ち上げを来年に先送りし、1時に車を八王子に向けた。
中央高速からは北アルプス南部連山、八ヶ岳連邦、中央アルプスの白い山並み、雪の少ない富士山
が一望に堪能できる好天であった。

【装備・食糧等気がついた点】
乗鞍高原無料温泉が鈴蘭から約500m下がった右下にあるが、冬場は閉鎖されている。
公的に運営されてる「ゆけむり館」がそのすぐ上部、国道沿いにあり、立ち寄り料金700円でお勧め。

記録 大坪