概要
日程:2018年3月24日(土)~3月25日(日) 前夜発
参加者:上林(L、記録)、野村、阿部、守谷
3月23日(金)
19時30分に東急大井町線 上野毛駅で待ち合わせて、守谷さんの車で新潟の道の駅 南魚沼へ。広い駐車場の端にテントを張って軽く宴会。久しぶりに気の置けないメンバーが集まり盛り上がる。0時半には就寝するつもりだったが1時前になってしまった。
3月24日(土) 天候:快晴
清水集落7:30…ニセ巻機12:00…避難小屋12:38-米子沢-清水集落14:20
夜中に何度も目が覚めて ほとんど寝た気がしないが5時半に起床して朝食を食べて出発点(清水集落の宿 雲天の看板前)に車で移動。同業者の車が数台停まっている。シールをつけてカチカチに凍った雪の上を歩き始める。快晴無風の素晴らしい天気だ。二子沢川沿いにしばらく歩き、米子橋を渡ってから巻機山への登山道方面には直接入らず、しばらく割引沢を左手に見ながら緩い斜面を登っていく。斜面が硬いため途中早々とクトーを着けた。標高1000mあたりで右にトラバースして、複数のトレースがある登山道付近に合流して急斜面を登る。気温はそれほど高くないが無風のため大汗をかきながら登り、稜線に出たところで大休止。この時点で既に素晴らしい展望で、谷川岳方面の様々な山が見渡せた。景色を見ているだけで腹一杯になりそうだった。右下に本日滑る予定の米子沢の一部が見えているが、沢が3箇所割れて穴が空いているのが確認できた。ここからは尾根沿いに登るが、直前に降った10cm程度の新雪で斜面は真っ白。ブナの枝に積もった新雪が日の光で輝き、それは素晴らしい景色の中 幸せな気分で標高をかせぐ。ニセ巻への登りの手前でも大休止。ここも申し分の無い展望で遠く妙高まで見渡せた。少し急なニセ巻への登りを終えてニセ巻に立つと360度の展望。会津駒ヶ岳や、尾瀬燧ケ岳、上州武尊なども見える。既に先行パーティーの巻機山の山頂付近からのシュプールが数本あり、山頂から滑ったらさぞ気持ちよい事だろうと思うが、ここまで かなりスローペースで予定より時間がかかっており、下りも割れた雪渓やデブリの通過などで時間がかかる事が予想されるため、山頂方面は諦めて避難小屋のあるコルから直接米子沢に滑り込む事にする。
最初はストックで漕がないと進まないほどの緩い斜面だが直ぐに広い適度な斜度の斜面になり快適に飛ばす。先行のシュプールはスキーが1つとボードが1つだけなので、まだ斜面も荒れておらず実に快適だ。時々休みながら標高を落とす。事前情報ではデブリも結構あるとの事だったが、ほとんど滑りに影響はなかった。阿部さんは滑走を始めてから時々足がつって大変そう。
標高 1200mあたりで沢が割れ始め、尾根から見えた最初の2つの大きな穴を避けて滑り、3つ目の穴は板を外して右岸をトラバースぎみにつぼ足で降りた。すぐ左下を滝がジャージャー流れており ちょっと緊張する場面。来週末あたりは右岸の雪も融けてしまい、ここの通過は厳しくなるだろう。安全地帯まで移動して大休止。ここからは斜度も緩くなり、沢もずっと流れが見えているが左岸の広いところを問題なく滑り、ほどなく米子橋が見えてきた。橋のところで振り返って山を眺め、今日の素晴らしい行程を思い出して感慨にひたる。
最後はしばらくスキーを漕いで出発地点に戻った。本当に素晴らしい山行だった。
馴染みの酒屋でビールと日本酒を買い出して今宵の宿 雲天へ。酒は奮発して「30周年 巻機 純米吟醸」の一升瓶を買う。
本日 会心の山行を堪能したので、明日は山に入らず心行くまで飲むことにする。
風呂に入って夕食前に軽く宴会。ビールも日本酒も旨い! 夕食は きのこ鍋と山菜がメインで堪能した。
夕食後は疲れも出て、三々五々 早めに就寝。
3月25日(日)
はるばる新潟まで来たので、少し寄り道をしてから帰宅する事にする。朝食後パッキングして9時半頃宿を後にして、酒屋で みやげ用の酒を買い出して浦佐の近くの赤城山 西福寺へ。開山堂の中にある幕末の巨匠 石川雲蝶の立体的な素晴らしい彫刻を見学して岐路についた。新潟の平地はスギ花粉がピークで上林は花粉症全開。昨日 酷い症状が出なくて助かった。
(上林 記)