2022年 1月~ 2月 八甲田山酸ヶ湯スキー 個人山行報告

八甲田山 酸ヶ湯スキー山行報告

概要

日程:2022年 1月30日(月)~ 2月 4日(金)
参加者:井上、川久保、安仁屋、田原、野村(記録)、小見山、佐藤、小野田、猪俣

1月30日(日)

 青森駅前の大型商業施設アウガの前から14:00発宿の送迎車にて酸ヶ湯温泉旅館に向かう。井上さんだけが札幌発JAL便の欠航で若干遅れてタクシーで到着。
宅急便で送ったスキー荷物を整理。早速入浴を楽しむ。日頃顔を合わせている人もいるし、一年ぶりの人もいるが、いずれもランドネの釜の飯を食った気の置けない方々であり、再会を喜ぶ。

1月31日(月)

天候:雪 9:00の山頂状況(以下同じ)(気温-14℃,風速25m/s)

 スキー初日。冬型気圧配置が強まっており、昨夜から降雪が続いている。大雪でバスが動かないということで、宿出発は約1時間遅れ。八甲田山ロープエエイ駅に到着するも強風でロープウエイは運休で、本日のツアーは中止。残留してのゲレンデスキー組(5名)と宿に戻る組に分かれる。ゲレンデスキー組はそれぞれ4回滑って終了とした。
迎えのバスで宿に戻り温泉三昧となるが、その間もますます雪は降り続いている。明日もどうなることやらっといった様相である。

2月 1日(火)

天候:雪(気温-12℃,風速13m/s,視界30m)
 ロープウエイは動いたが風も強く、視界は効かない。本日は銅像コース。スキーを担いで山頂駅からしばらく歩きスキーを履く。兎に角視界が悪いので間隔を空けないで滑るしかない。一滑りしてからシールを付けるが、スキーを脱ぐと腰まで潜ってしまうほどの深雪である。ザックに腰掛けながら片足ずつシールを貼るしかない。前山東側のドロップポイントまで来て、シールを外すが、これもザックに腰掛けて片足ずつシールを外す。雪は軽くて申し分はないが視界がないので緊張する(但し、ガイド隊長によれば、この程度で根を上げてはこの時期の八甲田は滑れないとのお言葉)。転倒すると自力で起き上がるのは困難。やがて緩斜面の樹林コース手前で1本休憩。樹林帯の緩斜面は滑降跡を滑ってバスの待つ銅像終点に大幅遅れで到着。
 遅い午後は風も強くなっており(14時で18m)ロープウエイ周辺変則モッコ沢コース(田茂萢沢とモッコ沢の間からモッコ沢を渡り、後は右岸を滑り、最後はフォレストコースに合流してロープウエイ駅に戻って本日は終了。北斜面のノートラックもあり深雪を楽しむことが出来た。

2月 2日(水)

天候:雪(風速16m/s,気温-10℃,視界30m)

 本日は昨日の午後からの強風が続いており、気温は高め。それでも-10℃。視界は相変わらず無いに等しい。ロープウエイ山頂駅からダイレクトコースに入りロープウエイの下を通ってモッコ沢コースを滑る。雪は申し分なく我々だけのノートラックのパウダーゾーンを楽しむ。田茂萢沢手前で休憩。そのあとは昨日と同じコースをロープウエイ駅まで。
 午後は12時20分でロープウエイが止まってしまったが、既に山頂駅まで戻っていた我々には影響なし。13時から銅像コース。最初のノートラックは昨日のドロップポイント(3番)の手前(2番)。雪庇を崩して滑り降りる。急斜面だけどフカフカの新雪が待っていた。みんな歓声を上げている。そのあとはいつものコースに合流して、前岳脇から再度ドロップイン。先行チームがいるが踏まれていないバージン斜面はいくらもあり、隊長はその辺のところを熟知しており、感激斜面に常に我々を案内してくれる。今日も視界の悪い中だったがパウダーを十分に味わった後は林間の中を待機中バスに戻って終了。

2月 3日(木)

天候:雪(風速16m/s,気温-11℃,視界30m)
 本日は悪天予報。予想に反して朝方は晴れ間も出ており、せめて今日一日でもと一縷の望みを掛けて宿を出発。本日の目的地は八甲田温泉。ロープウエイ駅内でシールを付けて出発まで待機。10時出発。わずかの期待も既に外れて本日もガスと強風となる。田茂萢湿原を通って鳴沢台地を目指す。ここより滑り降りるがホワイトアウト状態でほぼ視界無し。雪は気温が低い分申し分ないが斜面が見えたらもっと思うように滑れただろうにと言い訳がつい口をつく。再度シールを付けて登返した後はメイン大斜面。斜面の右側を滑り降り、あとは樹林帯を終点まで滑って終わった。12時も過ぎていたので途中軽食休憩をとったがこの辺りまで下がってくると視界は見えて来る。雪を被った樹林帯は美しいの一言。バスに乗り込みロープウエイ駅に戻ったがロープウエイは運休となっており、本日のツアーは終了。

2月 4日(金)

天候:雪のち晴れ(風速18m/s,気温-12.6℃,視界20m)

 本日は最終日。午前のみの予定で銅像コース。朝部分的に青空が覗いていたが出発するときは雪模様。ロープウエイ駅の電光掲示板での気象情報では風速18m、気温-12℃、視界20m。昨日より条件は悪い。ロープウエイが止まらないだけ良かったと考えるしかないという状況で山頂駅を出発。まずは一滑り。雪は軽くて素晴らしい。次はシール歩行で前山東側ドロップポイントまでシール歩行。このころから段々と空が明るくなる。やがて青空が覗いてきた。前山に広がる樹氷林やモンスターがよく見える。振り返ると町や田茂萢岳の樹氷林が良く見える。最終日の今日が今回最高の一日となった。前山からのドロップも樹林帯のツリーランも無事終えることができた。ということで終わりよければ全て良しの酸ヶ湯スキーツアー報告でした。
追記:毎年1月末~2月初めで実施して来たが、天候考慮して来年は1週間遅れで予約となりました。
(野村 記)